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Philip の 続・ちょっといい話

聖書を読もう

あなたのみことばは、私の上あごに、なんと甘いことでしょう。蜜よりも私の口に甘いのです。(詩篇119:103)

 生涯の中で一度も聖書のことばに触れなかった人は誰もいないと思います。「心の貧しい者は幸いです。」「求めなさい。そうすれば与えられます。」「あなたの右の頬を打つような者には、左の頬も向けなさい。」など、イエス様の「山上の説教」の中からだけでも、数多くのことばを、すでにご存知でしょう。「目には目で、歯には歯で」「豚に真珠」「地の塩」などの表現も聖書から来ています。「働きたくない者は食べるな」というのも、共産主義のスローガンかと思っていましたら、聖書のことばだったのです。

このように、私たちは多くの聖書のことばに触れているのですが、聖書のことばを生活に、人生に生かしている人は少ないのです。それは、多くの人が、聖書を直接読むのではなく、本来の文脈から切り離されて誤解されてしまっているものを鵜呑みにしてしまっているからです。

 教会においでになること、礼拝や聖書のクラスに出席なさることは大切なことであり、大きな祝福になることですが、教会に来ているから、聖書クラスに出ているから、それで聖書が自動的に自分のものになるとは限りません。そうした学びと共にご自分でも、直接聖書を読むことが、聖書を理解する最善の道です。聞きかじりの知識でなく、直接聖書を読む時、私たちは聖書から人生の諸問題の解決、人生の導きと励ましを得ることができます。毎日、出来れば時間を決めてご自分のペースで聖書を読んでみてください。毎日一章ずつでもいいでしょう。たとえすぐには理解できないことがあっても、読み進んでいくうちに、別の聖書の個所がその個所に光を与えてくれます。

 疑問に思ったことがありましたら、そのことをノートにとっておいて、教会にお持ちになってください。あなたが疑問に思うことは他の多くの人も疑問に思っていることでしょうから、みんなでそれをディスカッションすれば、とても良い学びができるでしょう。牧師に直接質問してくださっても結構です。もし、Eメールがおありでしたら、knakao@scvjcc.org にご遠慮なくお寄せください。

 リンカーン大統領は「聖書は神が人類に与えた最上の賜物である。私たちに必要な一切の良いものは聖書を通して与えられる」と言っています。リンカーン大統領は、聖書に親しみ、自分の息子の死を通して聖書のことばを明確に自分のものとしました。そして北と南に分かれたアメリカを統一に導くという困難な仕事をやりとげました。リンカーンはアメリカで「最も愛された大統領」となりましたが、それは、彼が聖書を自分の人生の糧としたからです。

どんなおいしいご馳走も、見ているだけでは自分のものとなりません。それを口に運び、味わい、噛みしめ、消化してはじめて自分のものとなります。同じように、私たちも、聖書を持っているだけでなく、眺めているだでなく、それを読み、味わうものとなりましょう。さあ、今日も、聖書を読みましょう!

(2001年9月)

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