USA Diary

August, 2005

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8月1日(月)裏庭の木を切ったので、日除けのことを考えなくてはならなくなりました。昨日、ハンディマンの方に裏庭を見てもらって、アドバイスをいただきましたが、結局、今しているように、バンブー・フェンスをポーチの枠組みの上全体に並べてみることにしました。今は、一部分しか並べていないのですが、全体に敷き詰めるため、合計四枚買ってきました。バンブー・フェンスを四枚、普通の乗用車入れて運ぶのは大変で、車の中も汚れるだろうと思って、シートを持っていったのですが、バンブー・フェンスはきちんと折りたたまれて、プラスチックの袋に入っていました。それで、簡単に車に乗せることができ、車も汚れずに済みました。
8月2日(火)私はコンピュータの基本ソフトにリナックスを使っており、リナックスのマスコットであるペンギンの人形を飾ってあります。それを知っている娘が「お父さん、ペンギンの映画やっているよ」と教えてくれました。"March of the Penguin" と言うのですが、インターネットで調べたら、なかなかよさそうなので、近いうちに観にいくことにしています。コンピュータの壁紙に使うことができる、赤ちゃんのペンギンの写真もいくつかあったので、さっそくダウンロードして使っています。
8月3日(水)今、ディスカバリーが地球のまわりを回っていますが、ある人が「宇宙船でサミットをしたら、世界の首脳も、この美しい地球を戦争で壊すようなことはすまいという決意ができるだろう。」と言いました。その通りだと思います。けれども、罪深い人間は、地球から月を見るように宇宙船から地球を見て、「この地球を丸ごと自分の手に入れたい。」と考え出すかもしれません。人の心から罪が取り除かれないかぎり、平和は来ないでしょう。
8月4日(木)"March of the Penguin" を観てきました。ペンギンは、毎年、氷原を旅して陸地のあるところまで行き、そこで産卵と子育てをします。産卵を終えた母ペンギンは卵を父ペンギンに任せて、再び氷原を旅して海にもどり、自分自身とひな鳥のために餌をとり、産卵の場所まで戻ってきます。その間、父ペンギンは何も食べず、眠らずに、極寒の地でひたすらに卵を暖めます。母ペンギンが帰ってくると、卵から孵ったひな鳥を母ペンギンにまかせ、今度は父ペンギンが海にもどり餌をとりに行きます。父親と母親が互いに役割を果たして必死で子どもを守っていく姿は、とても感動的でした。やがて氷がとけると、親たちは、成長したこどもを置いて海にもどり、こどもたちも海に入り自分で餌をとることを学びます。そしてまた、冬が始まる時、ペンギンたちは自分たちが生まれた陸地へと氷原を旅するのです。今まで知らなかったペンギンの生態を知ることができました。1時間20分の短い記録映画でしたが、よく出来た映画でした。
8月5日(金)きょうはヒロシマ60年。被爆者がどんどん世を去って行く中で、ヒロシマが風化されていかなければよいがと願いました。日本は唯一の被爆国として、もっと国際社会の中で役割を果たせないのかと思います。
8月6日(土)きょうの男性の会は「夏だ!野菜カレー」というメニューで明日の愛餐会の準備と試食会がありました。私はいつものことですが、台所には入らずちゃっかり試食会だけに出ました。このメニューは、男性の会のウェブページで紹介されます4人分のメニューというのはどこにでもありますが、100人分のメニューというのはあまりないので、他の教会でも役にたつのではないかと思います。
8月7日(日)バンブー・フェンスで作った日よけは、われながらうまくいったものだと感心しています。夕方の日差しがかなり遮られているように思います。あとは、風で飛ばないように補強しなければなりません。針金でしっかりと柱にしばりつけようと思っていますが、日よけの上にのぼることができず、日よけの下から針金を差し込んでしか作業ができないので、なかなか骨がおれます。
8月8日(月)きょうはナガサキの日です。この記念日には海外に在住の被爆者も式典に招かれたそうです。私の知人にナガサキの人がいますので、その人も日本に行っているのかなと思ったりもしました。その人は幸い後遺症がないようですが、いつまでもお元気でいてほしいと願いました。
8月9日(火)ディスカバリーが無事に帰還しました。前回のコロンビアが帰還時に事故を起こしたので、ずいぶん心配していたのですが、今回は前回の教訓が生かされて、機体の損傷検査と修理ができるようになりました。残念ながら尊い人命の犠牲なしには科学技術の進歩もないのですね。科学技術でさえそうなら、人のたましいが救われるために神の子の犠牲が必要だったのには、誰もがうなずけるかと思います。
8月10日(水)日本に行っていた方々が戻ってきて、きょうの祈り会ではひさしぶりの人々の顔を見ることができてほっとしました。今月末には学校もはじまりますので、またもとのメンバーと一緒に祈りあったり、学びあったりできるようになるでしょう。楽しみにしています。
8月11日(木)日本で伝道している宣教師夫妻が帰国していて、今日の宣教委員会に出席してくれました。その後、スピーカー・フォンを持ってきて、沖縄に行く宣教師と、宣教委員のみんなと電話で話し合い、祈って送りだしました。以前、ブラジルの宣教師やカナダで日本伝道に待機中の宣教師と同じようなことをしたことがありますが、とても良い方法だと思います。そんなこともあって、今日はおそくまで委員会をしていましたが、この委員会はとてもまとまりがあって、私も楽しく宣教委員会に出ています。
8月12日(金)ある人とメールで「伝道」についてディスカションをしていていろいろと神学的な洞察を得ましたが、そういうことを私のホームページで少しづつ発表していきないなと思っています。「神学のページ」というと大げさで堅苦しい気がしますが、私は、クリスチャンであれば誰しも「神学」を持っているし、持っていなければならないと思っています。机上の神学、書物の神学ではなく、生活の神学、実践の神学というものを表現できたらいいなと考えています。
8月13日(土)英語部のある夫妻が、教会の古い建物の内部を片づけ、ペイントをしてくださっています。昨日は仕事を終えてから教会に来て作業をしてくださり、きょうは休日を返上して働いてくれました。しかも、それを喜びながらやってくださっていることにとても感動しました。
8月14日(日)だいぶ涼しくなってきましたので、ひさしぶりに家内とふたりで散歩に出かけました。今まで、「暑い、暑い」と言っていたのに、季節はかならず巡ってくるものなのですね。
8月15日(月)新しいシリーズの「銭形平次」を見ました。私は大川橋蔵の銭形平次に慣れ親しんでいましたので、別の役者の銭形平次には最初は慣れませんでしたが、なかなかうまくできていると思いました。原作者の野村湖堂はクリスチャンで「赦し」をテーマにこの大衆小説を書いたと言われています。アクションや推理だけに偏らず人情の織り込まれた物語は安心して見られます。DVD には二話入っていましたが、時間がないので、私は一話だけしか見ませんでしたが、家内と娘は二話目も楽しんでいました。
8月16日(火)私が「時代劇」が好きだというのを知っている人が「隠し剣・鬼の爪」というのを貸してくれました。タイトルの「隠し剣・鬼の爪」というのがいったい何かは最後の最後まで分からないようになっているのですが、映画のテーマは、タイトルから連想できないような実直な武士とその家の奉公人との愛の物語でした。誰かが「たそがれ清兵衛」と似ているといいましが、「たそがれ清兵衛」はまだ見ていません。手に入ったら、見てみたいと思っています。
8月17日(水)月曜日、注文してあった新しいめがねを取りに行きました。家内と一緒に注文してあったのですが、家内のものは一週間でできたのに、私のは二週間かかりました。私のめがねは家内のものよりも複雑だからでしょう。めがねをあたらしくするとそれに慣れるのに、また時間がかかります。まだ慣れないので、すこし気分が悪くなる時もあります。
8月18日(木)今日のシニアのミーティングでは、スタンフォードのドクターからアルツハイマー症についてのレクチャーがありました。60歳をすぎると20人にひとりの割合でアルツハイマー症になるチャンスがあり、80歳をすぎると二人にひとりという割合だというのを聞いて、とても心配しました。しかし、目的をもって生きている人はそれを予防できるということも聞きました。現時点ではまだ治療の方法は確立されていませんので、健康に留意し、精神的にも健全な生活をして予防するしかありません。ドクターは「テレビは良くない」と言っていました。ぼやっとテレビを見ている人、テレビに老人の世話を任せている人は要注意ですね。
8月19日(金)ディスカバリーは、フロリダの天候が悪かったため、カリフォルニアに着陸しました。そのディスカバリーがきょう、ジャンボ・ジェット機に乗せられてフロリダに運搬されていきました。よく、あんなふうにしてジャンボ・ジェット機が飛ぶができるものだと関心しましたが、この運搬には莫大な費用がかかるのだそうです。フロリダの天候さえ良ければ余分な出費がいらなかったのですが、どんなに科学技術が発達しても天候を左右することはできないのですね。科学技術は全能ではありません。だから、人間は謙虚になれるのです。科学技術が全能なら恐ろしいことになりかねませんから、それには制限があって良いのだと思います。
8月20日(土)英語部の先生が、自己評価のために、自分の仕事をリストアップしたものを、私に見せてくれました。合計すると一週間の労働時間が80時間近くになっていました。いくら神さまのためとはいえ、これは不健全だと思いました。私たちの教会は、奉仕者もあまりおらず、牧師が何もかもひとりでしなければならないような教会ではありません。三人の牧師がおり、秘書がおり、研修生がおり、神学校卒業生もいる教会です。どこかで仕事を削るべきだと、私は強く主張しましたが、私も自分のしていることを反省してみなければと、思わされました。先生はもうすぐヴァケーションをとるので、「ヴァケーションまであと一日だから、がんばってね。」と言って別れました。
8月21日(日)今週は、ヴァケーションなので、今日中にしておかなくてはならないことがたくさんあって、教会から帰ってきてからずっとコンピュータに向かっていました。8月28日の礼拝説教もありますので、本当の意味のヴァケーションにはなりませんが、普段できないでいる書類の片づけなど、この期間に少しでも進めばよいかなと思っています。
8月22日(月)今週の Newsweek の特集は "Sprituality In America" でした。Newsweek や他の週刊誌はよく宗教の話題をとりあげるのですが、それはアメリカではまだまだ宗教が生活の中に生きているからでしょうか。統計によると 79% のアメリカ人が「自分はスピリッチュアルだ」と思っているようです。ここでいう「スピリッチュアル」は、既成の宗教を持っている、いないにかかわらず、目に見えないものを信じ、求めているという意味です。その中で既成の宗教を持っている人たちは 55% でした。Newsweek はほぼ同時に日本語版も出るそうですが、日本語版にはこうした宗教特集は載るのでしょうか。
8月23日(火)今日からヴァケーションですが、ガーデン・プロジェクトのため材料集めからとりかかりました。予定していたものが手に入らず、二度、三度と出かけなくてはならなくなりました。今日は材料集めだけでほとんど時間を使ってしまいました。材料も結構高くなり、私ができるような程度のものは既成のものを使ったほうが安くできる場合も多いようです。
8月24日(水)パット・ロバートソンが「ベネゼエラの大統領は危険人物だから暗殺すべきだ。」というようなことを、彼のテレビ番組で口にし、非難されています。伝道者がこういうことを言うべきではないし、彼が伝道者というよりは政治家だとしたら、こういうことを口にするのは三流の政治家でしかありません。このニュースにとても不愉快な思いをしました。
8月25日(木)昼食を調達するためにベーカリーに入りました。お金を払う段になると、お店の人がメモを取り出して、筆算で計算をやり出しました。計算機もレジスターも使わないで筆算でやるというのは、いまどき珍しいのですが、この方法だとレシートももらえませんし、お店も売り上げの管理をどうするのでしょうね。食べ物ですから返品もないでしょうし、個人経営のベーカリーだから大丈夫なのでしょう。買ってきたものはアメリカのベーカリーにしてはあまり甘くなく、おいしくいただきました。
8月26日(金)「たそがれ清兵衛」を家内とふたりで見たのですが、エンディングがおもしろくなくて、家内はずいぶんと不満でした。ストーリから言えば、先にみた「隠し剣鬼の爪」のほうがおもしろかったと、私は思いました。
8月27日(土)ヴァケーションも終わりました。まとまったことは何一つできませんでしたが、それがかえって良かったかもしれません。のんびりと過ごした一週間でした。
8月28日(日)午後から暑くなりましたが、そんなに気温はあがらず、夕方、散歩にいきましたが、そんなに汗をかきませんでした。ルイジアナには超大型のハリケーン「カトリーナ」が近づいているというのに、カリフォルニアは、いつも青空です。ほんとうに気候の良いところで、ここに住むと他には行きたくないという人が多いのもうなずけます。
8月29日(月)ハリケーンのため、メキシコ湾にある原油を掘り出す基地が操業を停止し、従業員が避難をしました。そのため、ただでさえ値上がりしている原油の値段が上がるだろうと言われています。最近は 1バレルが 70ドルぐらいですが、100ドルにはなるだろうと言われています。かっては 1バレルが 5ドルぐらいだった時代もあったので、この数十年で原油の値段が 100倍以上になっています。ガソリンの小売りも、とうとう、1ガロン 3ドルになりました。
8月30日(火)ガソリンの値段が高いのは、原油高もさることながら、原油から石油などをつくる設備が老朽化していて、石油の生産が追いつかないということもあるようです。昼も夜も休みなく稼働している石油工場のことですから、早く設備が悪くなるのでしょう。環境問題もあって、新しい工場をつくるのも簡単ではないようです。アメリカでも政府による備蓄石油があるので、それが放出されるそうですが、簡単にはガソリンの値段はさがらないでしょう。節約して車に乗るしかありません。
8月31日(水)ハリケーンの被害は、想像していたよりも大きく、どこの国かと思えるような悲惨な状況がテレビに映しだされていました。特に低所得の人々が多く被害に遭っており、他方から援助の手がさしのべられています。廃墟となった宅地あとの木に星条旗をかがけている人がいましたが、星条旗が困難の時の希望のシンボルとして用いられるのは良いことと思います。
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