USA Diary

August, 2000

Home Prev Year Prev Month Curent Next Month Next Year
8月1日(火)サンディエゴ教会での奉仕は先月で終えて今日から、引越しのための休暇。「さあ、やるぞ」と自分に掛け声をかけるのですが、9年間いたサンディエゴからの引越しは気が重く、暑い日が続いているのもあって、さすがに心身ともに堪えます。
8月2日(水)家内は、家庭集会「ぶどうの会」の最後のミーティングに。私は、教会のオフィスの片付けに。教会に行くと、いろんな人とのお話しやら、仕事の引継ぎが主で、結局、オフィスの片付けはほとんど手付かずでした。
8月3日(木)今の家には、かれこれ7年住みました。そのうちにいろいろ物が増え、今回の引越しが一番大変です。引越しを機会にいろんなものを整理できればいいのですが、未整理の書類をわんさと抱えて、どうしょうかと、日ごろの不精を嘆いています。
8月4日(金)教会の70周年記念晩餐会。50年以上メンバーであった方々への感謝の時が持たれましたが、それに混じって、私のサンディエゴでの奉仕に対する感謝状(プラーク)もいただきました。今回転任になるので、この機会にということだったのでしょう。私は何も聞いていませんでしたし、プログラムにもない「サプライズ」イベントでしたが、メンバーの皆さんのお気持ちをうれしく思いました。
8月5日(土)オフィスの片付けに入りました。ある二世の方が、手ごろな大きさの箱をくださったので、そこに本を詰めました。近所の方がそれを家まで運んでくださり、随分助かりました。
8月6日(日)引越しのために休暇をもらいましたので、今日は、サンディエゴ教会には行かず、近くの教会で礼拝を守ったのですが、帰って来て、サンディエゴ教会の一姉妹が、礼拝が終わったとたんストロークで病院に運ばれたとの電話をいただきました。すぐ病院に駆けつけましたが、昏睡状態でした。ストロークからおよそ6時間後、家族に見守られながら、息を引き取りました。彼女に会ったのは、70周年記念晩餐会が最後となりました。いつも元気な姉妹でしたので、突然のことに皆、信じられないような気持ちでした。
8月7日(月)今日はある家庭集会の夕食会に招かれました。引越しの準備と言っても、パッキングばかりでなく、こうしてお別れの時を持つのもその一部なのです。家内は、私たちが去るというので動揺している人々に電話で励ましたりしています。最後の最後までひとりびとりのことが気がかりです。
8月8日(火)日曜日に天に召された姉妹は、いつも水曜夜の祈り会に出席していました。今日、彼女の遺体は、明日教会に運びこまれ、木曜日の葬儀まで、教会で一夜をあかします。彼女の魂はすでに主のみもとにありますが、その亡骸が、水曜日の夜、教会に運びこまれるということは、彼女の信仰生活をあかししているように思えました。
8月9日(水)今日はシニアランチ最後の日。シニアランチの皆様から多額のお餞別をいただきました。二世の方々の暖かい志にほんとうに、感謝しました。本を詰める箱は実は野菜が入っていた箱で、少し汚いのがあったので、それを捨てました。それで少し箱が足りなくなったのですが、この箱を下さった方がすぐに電話して空き箱を取り寄せてくれました。
8月10日(木)引越しの最中に、まさか葬儀をするとは思いませんでしたが、午前中無事に葬儀が終わりました。この葬儀の最中、ある二世の兄弟が倒れて、病院に運ばれるというハプニングがありました。夜、彼に電話しましたら、暑い日だったので、脱水症状になり、少しだけ病院にいて、すぐに帰ってきたとのことでした。元気な声でしたので、安心しました。
8月11日(金)今日は、有志で二世に感謝する会を持ちました。すごいボリュームのステーキに、チキンや魚のバーベキュー、それにお寿司と、ご馳走がたっぷりで、なごやかで楽しいひと時でした。最後にみんなで手をつないで、祈りの時を持ちました。
8月12日(土)いよいよ引越しの日が近づいてきました。教会から持ってきた本と書類のボックスがガレージに高く積み重ねられています。いままで牧師館に入る時は、家具や冷蔵庫、洗濯機、ドライヤーなどが備え付けられていたのですが、今年から制度が変って、家具などは個人の所有となり、そうしたものを一切運ばなければなりません。家庭のものばかりでなく、教会のオフィスのものもそこに加わるわけですから、牧師の引越しも大変になりました。あまり大変になると、誰も引っ越したくなくなり、人事がよどんでしまわないかと、自分の引越しの大変さの上、余計な心配もしています。
8月13日(日)先週も行った教会の主任牧師は、お父様の葬儀のためお休みでした。それでも、素晴らしい礼拝だったのですが、すこし物足りない気持ちで礼拝から帰ってきました。この教会のほかの牧師たちもそれぞれ優れた霊的指導者なのですが、やはり、主任牧師の存在というものは、大きなものだなと感じました。
8月14日(月)いつも夕食に招いてくださる方が、サンディエゴでの最後の食事にと、招いてくれました。私の転任の話が出た当初は、私も、回りの人々も皆ショックだったのですが、そのころから比べて、私も、回りの人々も落ち着いて来ました。この夜も、普段の食事と変わらず、楽しく食べて、楽しく別れることができました。
8月15日(火)子どもたちは、一足先にサンノゼに向かいました。サンノゼでの学校が始まるので、別々に行くことにしたのです。小さい車で500マイル(7500キロメートル)以上走るので、大丈夫かなと心配していましたが、思ったより早く着いたようで、娘たちもたいしたものなだと見直しました。
8月16日(水)引越しはヤマト運輸に頼みました。日本の方は、仕事が早く、きちんとしていますし、それにコミュニケーションも間違いないからです。できるだけ経費を節約するため、荷造りのほとんどは自分たちでやりましたが、家具と瀬戸物はヤマト運輸の方でやるとのことで、今日午後からそのために二人来てくれました。もう一人の人は、夕方までここで仕事をした後、チュラビスタで引越しがあるからと、また出かけました。ほんとうに日本人は働き者ですね。
8月17日(木)引越しの日。ヤマト運輸の人たちが朝から来て、荷造りと、トラックへの搬入。それが終わったころ、サンディエゴ教会の有志の方々が掃除の手伝いにきてくれました。夕食を準備してくださった方もあり、みんなでそれをいただきました。別れた時はもう9時ごろになっていました。
8月18日(金)サンノゼに越してきました。U-Haulの小型トラックに、身の回りのものを詰め込んで運転してきたのですが、このトラック、坂道では50マイルが限度で、途中の休憩時間も入れてですが、12時間以上もかかってしまいました。
8月19日(土)今日からこのUSダイアリーも「サンノゼ版」となります。San Jose はサンフランシスコ・ベイから南に10マイルほど入ったところにある町です。いわゆるシリコン・バレーと言われるように、ハイテック企業が多くあるところとして知られています。サンフランシスコには観光名所が多くあるのですが、サンノゼには特別な名所があるわけではありません。日系人関係では、日本人町、一世記念館などがあるそうで、そのうち行ってみたいと思っています。
8月20日(日)午後、教会の男子会の方々が来て、私たちが使わない教会の家具や冷蔵庫、ウォッシャー、ドライヤーなどを運び出してくれました。私たちが借りてきたU-Haulのトラックの返却期限が明日の午後まであるので、まだ返さないでいましたので、このトラックを使ってソファーなどを運ぶことができました。役に立ってよかったと思っています。
8月21日(月)今まで、テレビは、人からもらった古いもので我慢していたのですが、引っ越したら新しいのを買おうと、娘と話していました。娘の給料で買うということで、まだ、トラックのあるうちに買って、それで運ぼうと、午前中、電気屋さんに行きました。新聞広告で安いのがあるというので、行ったのですが、それはディスプレー品一台で、コネクターの蓋がとれているものでした。店員さんを待たせて、家族会議を開き、ああでもない、こうでもないと話し合った結果、SONYのフラットスクリーンTVを買いました。日本ではハイビジョンテレビが普通らしいですが、これは今までの横と縦の割合が4対3のものです。買ってからのペーパーワークやら、トラックへの運び込みやら、今度は私たちが、随分待たされました。まるで、「役所で買い物しているみたいだね」と家内と話し合ったのですが、最近は役所のほうがもっとサービスが良いかもしれません。
8月22日(火)ガスドライヤがまだ取り付けられていないので、コインランドリーに行ってきました。このお店には、セルフサービスのランドリーだけでなく、洗濯物を置いていくと、それを洗って、かわかし、たたんでおいてくれるサービスもありました。「どうやって料金を計算するの?」と聞いたら、「洗濯物の重量によってよ」と答えてくれました。帰りにカウンターを見ると、エアポートで荷物を預ける場所のような設備があって、そこに重量計がつけてありました。
8月23日(水)昨日、電気、ガスを申し込んだ時、ガスの安全点検もお願いしました。早速サービスマンが来て、ガスドライヤのフックアップや暖房器具の点検など、丁寧にやってくれました。ここは冬が寒いそうですので、暖房器具の点検はとても大切なのです。私たちは、冬に備えて、パテオルームに、サンディエゴからもらってきた畳を敷き、コタツを置きました。
8月24日(木)朝、ラジオをつけてみましたら、日本語放送が飛び込んできました。ロスアンゼルスでも毎朝聞けるそうですが、サンディエゴにいた私には、日本のニュースをラジオで聞けるのは、まるで、日本にいるような気分でした。
8月25日(金)サンフランシスコからKさんが片付けの手伝いに来てくれました。彼女は、サンディエゴ教会のメンバーで、つい最近、サンフランシスコの人と結婚して、こちらにいるのです。がんばってサンディエゴの大学を卒業した人で、私の娘は彼女をとても尊敬しています。てきぱきと仕事をしてくださり、大きなバンを運転してサンフランシスコに帰っていきました。
8月26日(土)引っ越してきて一週間たちましたが、いっこうに片付きません。今までの家は収納スペースがたくさんあったのですが、今度は勝手が違います。教会のオフィスも広くはないので、持ってきた本をどこにしまおうかと悩んでいます。
8月27日(日)今までは、ケーブルテレビで日本語放送を見ていたのですが、こちらではアンテナで日本語放送が入ります。土曜日の夜7時から11時までやっていて、日本語放送の一番最後に「見えますか・愛」というこの地域の日系教会で提供している番組があります。私たちは、土曜日の夜はテレビを見ないことにしていますので、録画したものを早送りしながら見ました。
8月28日(月)土曜日、知り合いの方から教えていただいた家具屋さんに整理ダンスを買いに行ったのですが、どれも高くて手がでませんでした。それで、近くにあった別の家具屋さんに行ったら、ちょうどそこが「店閉じまい、売り尽くしセール」というので、手ごろなものがありましたので、値引きさせた上、配達料をタダにしてもらいました。その配達が今日の午後ということで、あまり値切ったので、ほんとうに配達してくれるのか、心配だったのですが、無事に届きました。これでやっと散らかった部屋が片付きそうです。
8月29日(火)私のサンタクララ教会での奉仕は9月からというので、27日の日曜日は近くの教会の礼拝に出ました。ヴィジター・カードに名前を残したら、さっそく、この教会のメンバーがご夫妻で私たちを訪ねてくれました。私は、自分が牧師であり、9月から日系教会で奉仕するのだと話し、時間のある時に出席させていただきたいと話しました。テキサスにいた時も、出席した教会から必ず誰かが訪問に来てくれましたが、この教会も同じように伝道に熱心な教会でうれしく思いました。
8月30日(水)今朝のニュースにインテルのペンティアムに不具合が見つかったとありました。コンピュータの世界では、他の会社が新しいものを出す前に、新しいものを出さなければと、ついつい急ぎ働きをするようです。ソフトウエアでも、バグを完全に取り去ろうとしたら、時間がかかり過ぎて、他の会社に先を越されてしまうのでしょうね。競争によって、消費者はより良いものを、より安く手に入れられるという利点がありますが、それと同時に、こういう種類の不利益をこうむることもあります。
8月31日(木)今週は教会のオフィスをセットアップする予定でしたが、家の片づけが思ったよりもかかり、何もできませんでした。明日からいよいよ教会で仕事を始めます。教会に行くたびに少しづつ本、書類、ステーショナリーを運びこむようにしようと思っています。
Home Prev Year Prev Month Curent Next Month Next Year