USA Diary

May, 1999

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5月1日(土)5月というのに、寒い日。まだ、ヒータを入れています。長年サンディエゴにいる方も、こんな気候は、いままでなかったと言っておられました。それでいて、とつぜん暑い日がやってくるのでしょうね。これでは、からだがついていかないのも当然ですね。
5月2日(日)今日は教会の役員選挙、午後から執事会。長い一日でした。教会は信仰の共同体ですが、しかし、組織的にもきちんとしていなくてはなりません。アメリカの教会はもっと組織的にきちんとしているかと思ったのですが、案外そうではなく、私が日本で学んだことを役立てなければならないような状況です。
5月3日(月)今日から教会の台所の床の張り替えが始まりました。「張り替え」と言っても、古いリノリュームの上に新しいものを張るわけですから、「張り足し」とでも言うべきなのでしょうか。ペイントが済むのを待って、床の工事に入ったため、ずいぶん遅くなりましたが、これで、台所も、もっと明るくなるでしょう。
5月4日(火)三月に教会として Email アカウントを持つことを決め、その週のうちにアカウントをオープンするように決めたのですが、誰かが怠けていたため、やっと今月から使えるようになりました。教会のアカウントにあったメールからインターネット上の有益な情報を知らせてくださるサービスを知りました。リトルトンの銃撃事件でなくなった高校生の信仰のあかしを読むことのできる URL を教えていただいたので、さっそく見てみました。みなさんも、よろしかったら、ごらんになってください。http://www.fca.ilsweb.com/CassieBernall.htm
5月5日(水)今日の祈り会で、昨日見た Cassie Bernall さんのあかしのことが話題になりました。あの事件では「神を信じるか」と言われて、「イエス」と答えた者に、銃口が向けられたのです。たとえ銃口を向けられても、自分の信仰を告白できるような者たちでありたいと、思いました。
5月6日(木)5月の第一木曜日は全米祈りの日。私たちも、特別な祈りの時を持ちました。ある、コンピュータの雑誌で、編集者のコラムが、まったくのブランクでした。リトルトンの事件やユーゴでの戦争をいたんでのことだと注釈がありました。編集者が手を抜いたのだとも考えられなくはありませんが、アメリカでは、このように社会のみんなが何かに応答して行動しようとしますので、まさかそうではないでしょう。ところで、私の車、乗ってから一年すこしですが、二万マイルになりました。私など、あまり遠出しないほうなのですが。
5月7日(金)家内といっしょに、心臓移植を待っておられる患者さんをお尋ねしました。私と話した後はとても心が落ち着くと言ってくださいましたが、それは、神のことばまた、祈りの持つ力によるのだと思います。
5月8日(土)ある方のハウスワーミングに招かれました。ご家庭の祝福のために祈りのひとときを持ちました。
5月9日(日)教会で、母の日のお祝いに米村アイリンさんを招き、お話をうかがいました。彼女はサンディエゴでベストティチャ−・アワードを受けた人で、リタイヤの後、神学校でさらに学び、今は、再婚されて、サンノゼ近郊にすんでいらっしゃいます。彼女のメッセージは、本当に、母の日のすばらしいギフトでした。
5月10日(月)午前中は銀行と、郵便局に、それから、教会ニュースレターの仕事と、ホームページのメインテナンス。午後は、病気の方の訪問。今日は庭仕事をさぼりました。
5月11日(火)教団の牧師会。オレンジ郡まで。私は二番目に早く来ました。こういうときは、案外、遠くの人のほうが早く来るものですね。毎回ここでなら、午前10時の開始時刻までに来れるのですが。
5月12日(水)昨日、教会の近くで、酒屋からビールを盗んだ人が、駆けつけた警官に発砲して、射殺さるという事件がありました。今朝のラジオで、あるクリスチャンの警官が、命の危険にさらされ、ストレスの多い警官のために祈って欲しいという、全米祈りの日での話を聞いたばかりでしたので、この事件のことを知った時、警官の大変さを思いました。しかし、ティファナで、カージャックをしようとした15歳の少年が日本人を射殺したなど、銃にまつわる話がこのところ良くあります。
5月13日(木)隣の家のブラシ・ツリーが赤い花を咲かせました。この花は、ガラスのコップを洗う円筒形のブラシの形そっくりです。ハミングバードは、赤い花が好きで、この花に来ては蜜を探しています。家内は、ネクタールを窓につるしてハミングバードが来るのを楽しみにしているのですが、自然の花がある間は、ハミングバードもそちらの方が良いようで、少しも、ネクタールの方にはやってきません。家内も、ネクタールを作るのをやめてしまいました。
5月14日(金)Eメールのやりとりでは、だれもが、すぐに返事が返ってくることを期待しますよね。でも、Eメールをめったに開かない人もいて、電話で「Eメールを送りましたから読んでね!」などと言わなければならないこともあります。ちょっと滑稽かもしれません。日本人の場合、キーボードを叩くということに不慣れなこと、タイプだけでなく、日本語変換という厄介な仕事がネックになっているのかもしれません。でも、Win98 の IME はかなりいい線を行ってるのですけど。
5月15日(土)忠臣蔵で、大石蔵之助がお殿様に苦言を呈して叱られる場面があるのですが、その時、蔵之助が、「お殿様は、人を叱ってから、叱られた者の立場に立って、物を考え直す方です。」と言うのです。それで、彼は、ただ叱られるだけでも、十分に役目を果たすことができたと、国元に帰っていきます。苦言を呈して、嫌われても、それが役に立つならいいのですが、「暖簾に腕押し」「糠に釘」最近では、「テフロンに油」だったら、「もういいや」ということになります。
5月16日(日)ロスアンゼルスのゴスペル・ベンチャー・インターナショナル教会に行ってきました。以前から一度訪ねたいと思っていたのですが、今回、教団の講壇交換ということでチャンスを与えられ、行くことができました。私は、その名前から想像して、もっとユニークな教会かと思っていたのですが、実際は老若男女が共に集うごく一般的な日本の教会という感じで、私も、家内も、落ち着いた雰囲気を楽しむことができました。むしろ、サンディエゴの教会のほうがもっとインターナショナルかもしれません。
5月17日(月)心臓移植のためにサンディエゴに来ていらした方がちょうど二ヶ月目の昨日、無事に手術を終えられました。この方が、いのちが神様からの贈り物であること、自分で生きているのでなく、神様によって生かされているということがお分かりになりますように。これからもまだ山あり、谷ありの療養生活が続くことでしょうが、続けて神様のお守りを祈りたいと思います。日本から心臓移植のためロスアンゼルスに女性の方がいらしゃったというニュースも入りました。日本からアメリカに来て手術を受けるのには六千ドルもの経費がかかると、そのニュースで言っていました。患者の方、ご家族の方は、病気から来る心配のほかに、その経済的負担も大変なものですね。なにかよい手立てはないものでしょうか。
5月18日(火)ネットスケープを 4.6 にアップグレードしました。インターネット・エクスプローラの方は 5.0 が出たということが、まだダウンロードしていません。マイクロソフトからのダウンロードは、FTP から直接できないので、面倒ですね。メール、HTML の編集、アップロードは別プログラムでやっているので、ナビゲータのスタンドアロン・バージョンだけあればいいのですが、ネットスケープは、もう作らなくなってしまったようです。インターネット・エクスプローラの HTML 編集機能とネットスケープ・コミュニュケータの編集機能をくらべて見ましたが、どちらも一長一短があります。IE の方は、カスタマイズができず、IE 方式を押し付けてきます。NS の方はカスタマイズでき、アップロード機能もついていていいのですが、編集機能が不足しているような気がします。気に入った HTML 編集プログラムが見つからないので、いまだに、WZ を使っています。ところで WZ ですが、4.0 がどうもうまく動かず、アップグレードできないので、3.0 に戻しました。4.0 はとても良くできているのですが、全面改定した最初のヴァージョンなので、バグが多く、私のコンピュータがフリーズするということがしばしばありました。3.0 に入れ替えてから問題はなくなりました。次の 4.5 あたりに期待したいと思います。
5月19日(水)水曜日の聖書研究、祈り会では、「ヨハネの黙示録」を勉強しています。2000年問題など、騒がれているだけに、私たちクリスチャンは、聖書が世の終りについて何を教えているか、正しく知っていなければなりませんね。
5月20日(木)木曜日の聖書研究、祈り会では、旧約聖書を1章づつ学び、「ルツ記」を終りました。今日は、質問と答えの時を持ちました。ルカ16章の「不正な家令」の話しの意味についての質問もありました。この物語は、主人の金を着服していた家令の話しです。この男は、そのことが発覚して、主人から辞めさせられる前に、それからの身の振り方を考えて、うまい手を思いつくのです。彼は、主人に借りのある人たちを呼び出して、借用証書を書き換えてやるのです。たとえば、油百樽の借りのある人には、それを五十樽に書き換えさせるのです。そうやって、恩を売っておけば、主人にやめさせられても、その中の誰かが自分の面倒をみてくれるだろうというわけです。もちろん、イエスは、不正をしろと勧めているのではありあません。けれども、世の人たちの、必死な努力、将来に備える知恵を、クリスチャンも身につけるようにと、教えているのです。とかくクリスチャンは、「神が助けてくださるから」と、呑気に構え、いいかげんなことをしてしまいやすいからです。このイエスのたとえ話は、私の好きなたとえ話のひとつです。
5月21日(金)貸してもらった忠臣蔵のビデオを観ました。これは、今、NHKでやっているのは違って、松本幸四郎主演「大忠臣蔵」です。お正月番組で、「天皇の病態が悪化…」というニュース速報が入っていましたから、昭和の最後の年、平成元年のものです。この時、私たちは日本にいたのですが、日本でこれを見たかどうか覚えていません。討ち入りの場面の中で、吉良がなかなか見つからないのですが、その時、大石が「静かに探せ。こちらが息をきらせていると、潜んでいる者の気配を察知することができない。」と指示を出します。なかなか意味深いことばでした。
5月22日(土)リーダシップ・トレーニング、夏期修養会の準備委員会と、忙しい一日でした。忘れないうちに、委員会の議事録を作っておきました。これはウェブページに出すので、HTML でつくりました。
5月23日(日)インターネット・エクスプローラ Ver 5 をダウンロードしました。インターネット・エクスプローラは、あまり使っていないので、Ver 4 と Ver 5 の違いは良く分かりませんが、立ちあがりは、ネットスケープより早いかなという気はします。
5月24日(月)今日、財布の中にデラウェア州のクオータ(25セント硬貨)を見つけました。普通、この硬貨の裏は「鷲」のマークなんですが、今年、それぞれの州のシンボルが刻まれたものが造られ、出まわっています。私にはこの硬貨が始めてでしたが、ぜひとも、50州全部のコインを見てみたいものです。
5月25日(火)土曜日に作った議事録、議長さんに送ってチェックしていただくはずが、郵便を出し損ねました。Eメールだったら、その場で出せるのに、すっかり「Eメール人間」になってしまった私には、USメールは面倒になりました。でも、そうとばかり言ってられないので、これから、早速、封筒を出して、宛名を書いて、切手を貼って、明日の朝、忘れずにポストに。
5月26日(水)さて、昨日の手紙ですが、教会の近くの郵便ポストまで持っていったのですが、ところが、20th Street と Broard Way にあるはずのポストが姿を消しているのです。どういう理由か、郵便局が持っていってしまったようです。たまには、泥棒がポストを丸ごと持っていって、郵便の中にあるチェックなどを盗むことがあるのですが、この場合はそういうことではなさそうです。結局、教会にもどって、車に乗って、遠くのポストまで出しにいきました。
5月27日(木)私たちの近所に小さなグロサリ・ストアがありました。店内を模型の電車が走っており、その名も「ヴィレッジ・ステーション」という、昔ながらのお店でした。大きなスーパーマーケットに比べれば、品数はありませんが、けっこう新鮮なものを安く売っていました。しかし、近所に大手のスーパーマーケットが次々できて、とうとう店じまいに至りました。それで、経営者が変わって別の名前の店になったのですが、それも、一年ももたないで、店じまい。しばらく空家になっていました。その間、私たちは遠くまで買い物にいっていたので、早くここにグロサリが再開されないかなと願っていたのですが、一年ほど前でしょうか、新しいお店ができました。ところが、この店の開店からしばらくして、この店のごく近くに、大手のスーパーマッケットが新築工事をはじめたのです。「この店がなくならなければいいんだけど」と思っていましたが、やはり今回も店じまいになってしまいました。「閉店売り尽くし、半額セール」に行きましたが、残念なことです。大きなところは、チェックアウトにも時間がかかるし、私も家内もあまり好きでないのです。しかし、これも時の流れなのでしょう。
5月28日(金)きょうは、教会のメンバーのひとりが手術を受けた日です。具合の悪い方が多く、心配しています。異常気象で、風邪をひいている人も多いようです。
5月29日(土)必要な事務用品があって買い物にいきましたが、みつからないので、店員に聞きましたら、とても、おもしろい人で、「これもいいけど、あれもいいよ」とひとしきりしゃべったあと「まぁ、あなた選びなさいよ」と言って、他のお客さんのところに行ってしまいました。日本でよりも、こちらでのほうが、店員さんに良く声をかけられます。めんどうな時は "Just looking!" と答えておきます。時には、店員に間違えられて、「こういうのはどこにあるんだ?」と聞かれることがあります。私も、お客さんを店員だと思って、いろいろ聞いたら、"I'm not working here." と言われてしまいました。結局何も買わずに帰りましたが、それでも、"Have a nice day!" と声をかけてもらいました。そんなときは、かならず "You, too!"(あなたもネ!)と言うといいですよ。
5月30日(日)チャーチ・ピクニック。久しぶりにデジタル・カメラで写真をとり、「教会アルバム」をアップロードしました。私のカメラを見て、同じのを買ったジョンさんは、その後、ズーム式の高級機に買い換え、この日も持ってきていました。デジタルカメラは、彼のいい「おもちゃ」なんでしょうね。
5月31日(月)今日はメモリアル・デー。タイタニック号で、死の間際にも伝道し、六名の人々をキリストに導いたジョン・ハーパー牧師のことを話しました。
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