USA Diary

February, 2006

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2月1日(水)リトリートは、カソリックの施設を借りて行っています。たいていのカソリックの施設に十字架への道のステーションがあるのですが、ここにも立派なものがあって、ここに来る時は、ステーションを巡りながら、キリストの十字架を偲ぶのが、私の日課になっています。今年は、特に、キリストが裸にされたシーンから、天の栄光を捨てて罪人の立場をとってくださった恵みを深く感じたことでした。
2月2日(木)ロサンゼルスからの帰りの道も、渋滞や事故がなく、無事でした。ロサンゼルス郡を抜ける時に小雨がありましたが、べーカーズ・フィールドやフレスノは良いお天気で、ドライブを楽しみました。ギルロイに入るころに日没となりましたが、そんなに寒くはなく、ジャケットを羽織ることもありませんでした。2月になって、北カリフォルニアも相当暖かくなりました。
2月3日(金)私がリトリートに行っている間のことですが、家内がファブリック・ストアに行きました。お気に入りの「にぎやかな」服を着ていきました。手作り風だったので、その店に来ていたひとりの女性が「まあ、それ、手作りの服なの?」と声をかけました。家内が「いいえ、買ったものですよ。」と話すと「どこで買ったの?」と話が進みました。そして最後に「とてもよく似合うわ。」と言ってくれたそうです。家内は以前、ある服を着て、あるところに行った時、ある日本人から「それ、どうしたの?誰かにもらったの?」などと、突然言われたことがあり、びっくりもし、ずいぶん気分をこわしたことがありました。アメリカ人は決してそんな言い方はしません。良いと思ったものは、心からほめます。家内は、自分に声をかけてくれた人にアメリカのさわやかさを感じてうれしかったと言っていました。
2月4日(土)近隣の教会で男性のフェローシップがありました。男性の会の責任者がみんなに呼びかけてくれ、大勢で押しかけました。第一回目の集まりということもあって、お互いの教会の男性の会でやっていることの紹介で終わりましたが、有意義だったと思います。どちらの教会も、比較的新しくクリスチャンになったばかりの男性たちが積極的に活動に取り組んでいるのが印象的でした。クリスチャン歴が長いことは良いことなのですが、考え方が固まってしまうこともありますので、いつも、新しいクリスチャンと交わっていなければならないと思いました。
2月5日(日)教会の遊び場に遊具を入れておく小屋があったのですが、ドアが壊れていて、そこにホームレスの人が寝ていたことがありました。その人は熟睡していたので、それを最初に見た人が「死んでいる!」と叫んだものですから、その時は大騒ぎになったのですが、ただ寝ていただけでした。私が呼ばれて、そこから出て行っていただきましたが、その後、新しい小屋を買おうということになり、昨日、そのキットが届きました。今日の午後、さっそく、若い人たちが組み立てていました。プラスチック製ですが、結構広く、天井も高いので、おとなが入っても頭がつっかえません。私は、日本式の風呂をとてもミスしていますので、こういうのを庭に置き、そこに風呂を入れたら楽しいだろうなと思いました。
2月6日(月)とても良いお天気になりましたので、久しぶりに庭仕事をしました。バックヤードの状態が悪いので、近いうちに、ランドスケープの業者がバックヤードに手を加えますので、その前に野菜畑を移動しなければならないので、幅 3フィート半、長さ 5フィートの畑を作りました。土をふるいにかけて柔らかくしましたので、さっそくリスがやってきて掘り返していました。
2月7日(火)腸の検査のために、検査日の三日前から肉と柑橘類を食べられないのですが、それを忘れてしまって食べてしまいました。これは自分でできる検査なので、検査日を遅らせることにしました。幸い、家内も私も同じ時に同じ検査をしますので、家族で食事を別にする必要もないので、助かっています。先週の金曜日、定期検査のために二年ぶりにドクターに会ったのですが、「高い保険料を払っているのだから、時々検査を受けに来なさい。」と言われてしまいました。
2月8日(水)ちょっと息抜きにと借りてきた日本のテレビ番組の DVD が途中で止まってしまって動かなくなりました。それで交換してもらったのですが、それもまただめで、今日は、それを返却し、レンタル料を返してもらうかわりに「引換券」をもらってきました。水曜から土曜日はとてもくつろぐことのできる時間がないので、また、来週、他のものを借り直してみることにします。
2月9日(木)2月になってから急に暖かくなりました。雨もあまり降りません。近所の家のフロントヤードや歩道に植えられた木が花を咲かせています。北国では雪の中に閉じこめられていることを思うと、カリフォルニアの温暖な気候はほんとうにありがたいと思います。
2月10日(金)今日受け取ったカードに "What comes from the heart goes to the heart."(心から出たものだけが心に届く)とありました。とても良いことばですね。人々の心がやせ細っているので、多くの人は心と心を通わせるということを知らないでいますから、こういうことばを良く覚えておきたいものです。
2月11日(土)木曜日の宣教委員会、金曜日の白百合会、そして、今日の IFF 祈り会の方々から、ヴァレンタインデーということで、甘いものをたくさんいただきました。"Sweet" には「甘い」という他に「優しい、思いやりがある、親切な、善意の」などという意味があり、「愛らしい人」という意味があるので、ヴァレンタインデーには甘いものがふるまわれるのでしょう。
2月12日(日)礼拝後、「楽しい賛美のつどい」をしました。とても素晴らしい司会者を得て、スムースに集会が進行しました。おとなも子どももみんなで楽しんでもらえたと思います。
2月13日(月)昔買ったステレオ・レシーバをガラージから出してきてセットアップしました。まだ使えるかなと、おそるおそるスイッチを入れましたが、大丈夫でした。スピーカは小さなものですが、ポータブル・ラジオとは違って、低音がよく響いてくれます。ただ、チューナの感度が悪いので、雑音が入ってしまいます。アンテナをなんとかしようと思っています。
2月14日(火)久しぶりにエレクトロニクス・ショップに寄りました。あまり興味を引くものはありませんでした。日本なら、どんどん新製品が展示され、おもしろいものが見られるのですが、こちらは、日本に比べると、一、二年遅い製品が売られているようです。結局、買ったのは、ステレオに使うY字ケーブル 2本、4ドルだけでした。
2月15日(水)今まで暖かかったのですが、また気温が下がってきました。「寒の戻り」というのでしょうね。こういう寒さはこたえます。教会には高齢の方が何人もいらっしゃるので、その方々の健康のことが気になります。
2月16日(木)「忙中閑有り」で、夜の会議に備えて早く帰宅し、仕事をしていたのですが、家内に誘われて夕食前に散歩に行きました。いつものコースを回ったのですが、以前教会だったところが数軒の家の建ち並ぶ住宅地に変わっていました。以前の教会がこの土地を売って他に移ったのだろうと思いますが、教会を建てる場所がどんどん制限されていますので、この土地も、別の教会が買うことができたら良かったのにと思いました。
2月17日(金)フリーウェーを走っていますと、道路沿いに設置された電光掲示板に「Nissan Maxima を発見したら通報せよ!」との表示が出ました。私も Nissan Maxima に乗っているので、これを見てドキッとしましたが、色違いで、ライセンスナンバーからすると、もっと新しいもののようでした。ポリスを撃って逃亡している車だそうで、犯人はすぐに捕まったようです。このポリスは殉職されましたが、どんな理由であれ、ポリスに向かって発砲する者は厳罰に処さないと、ポリスを守ることはできません。ポリスは市民を守るのが勤めですが、そのポリスもまた市民に守られなければならないのです。
2月18日(土)今日、夕方教会に行きましたら、英語部の牧師がまだ仕事をしていました。お葬式があって忙しかったのでしょう。おまけに、風邪を引いていてとてもつらそうでした。牧師の仕事は、とくにお葬式は、「忙しいから。」「風邪ですから。」というので、お断りするわけにはいきません。大変な仕事です。
2月19日(日)日本に帰国する家族の送別会がありました。その席で、送別の楽しい「替え歌」が歌われました。ある人には「聖歌を替え歌にして歌うなんて不謹慎な!」と言われるかもしれませんが、私は、むしろ、堅かった教会の雰囲気が、こういう替え歌がでるほどに柔らかくなったことを喜んでいます。
2月20日(月)今日は Presidents' Day。リンカーンの誕生日が2月12日、ワシントンの誕生日が2月22日で、両方が近いので、二月の第三月曜日が「大統領の日」になったのです。この休みを利用して Lake Tahoe にスキーに行っている人も多いようです。
2月21日(火)夏は、庭に撒く水代、冬は暖房のガス代が結構な額になります。電気・ガス会社の請求書といっしょに、「今年の暖房費が昨年より低ければ、請求額の二割引にしてあげますよ。」という案内が入ってきました。我が家の暖房費がかさむのは、暖房器具がずいぶん古く、効率が悪いせいもあると思います。効率の良い暖房器具にしていれば二割引をかせげたかもしれません。
2月22日(水)詩篇119篇は聖書の中で一番長い章です。水曜夜の教会の集まりでこれを少しづつ分けて読んできましたが、今日、ここを終えることができました。昨日、ちょうど『詩篇からどう祈るか』という本が届いたばかりで、パラパラと開いてみましたが、詩篇を読み、詩篇を祈りとして祈るための実際的な手引きが多く書かれているようです。ゆっくり読んでみて、これからも続く「詩篇を読み、祈る」集まりに役立てたいと思います。
2月23日(木)冬のオリンピックの中継を、娘は喜んで見ていますが、私は見る暇もないということもありますが、全く見ていません。全米での視聴率も、ソルトレークのオリンピックとくらべると、ずいぶん低いようです。オリンピックがどんどんショウ化されていきますが、オリンピックよりももっとおもしろいショウがたくさんあるので、人々がオリンピックから離れているのかもしれません。オリンピックはショウ・ビジネスではないはずですので、もっとスポーツマンシップに徹したらよいのかもしれません。
2月24日(金)ハワイとロサンゼルスの人々とカンファレンス・コールを使って会議をしました。ところが私の電話回線に雑音が入るので、それが他のふたりにも聞こえて、あまり快適なものではありませんでした。以前、宣教委員会ではスピーカ・フォンを使って、宣教師の方々と話しあったことがありますが、私が慣れていないせいもあって、やはり話しづらかったのを覚えています。こういうことをする時には、性能の良い機器と、きちんとしたアジェンダが必要と思いました。
2月25日(土)インターネットで水曜日に注文した品物が、木曜日に発送されて、今日届きました。あちらこちらの店を探し回るよりも、送料が無料なら、このほうが時間もお金も節約できます。もっとも、この品物はお店に在庫がなかったので、インターネットで注文したものです。お店に在庫があるかどうかも、インターネットで調べられますので、無駄足を踏むこともありません。便利な時代になりました。
2月26日(日)きょう冬季オリンピックの閉会式のテレビ放送がありました。2010年の冬季オリンピックはヴァンクーバで、オリンピックの旗がヴァンクーバのサム・サリバン市長に渡されました。サリバン市長は、若いころスキーの事故で手足の自由を失い、一時は自殺を考えたのですが、その後、社会福祉のために生きることを決意、バンクーバの市議となり、昨年11月市長に選ばれました。車いすの市長がどうやってあの重い旗を手にするか、苦心したのですが、車いすに旗竿を差し入れる金具を取り付けることで解決しました。電動の車いすを動かしながら、オリンピック旗をはためかせ、大きな拍手を受けていました。
2月27日(月)去年の秋、アリゾナまで足を伸ばしたのが、楽しかったので、今年の春は、ユタに行ってみようと今から計画しています。今日は AAA でツアーブックと地図をもらってきました。アメリカの地図を眺めているだけでは、他の地域のことが分かりません。出かけてみると、しかも、車で出かけてみると、位置関係などよく分かり、親しみを持つことができます。出来る限り、他州に行ってみたいと思っています。
2月28日(火)昨日はすごい嵐でした。この嵐のためサンタクルーツのボールダークリークの町で、木が倒れ、その下敷きになって亡くなられたご老人がいました。この町は、毎年、教会のリトリートが行われる場所への通り道なので、テレビに、見慣れた町並みが写っていました。このあたりは、レッドウッドの森で、どの木も高くそびえています。私たちは毎年、その森を楽しみにでかけるのですが、その木が倒れたのです。ふだんは美しい自然も、突然牙をむきます。亡くなられた方にはとてもお気の毒ですが、自然をあなどってはいけないと、思いました。
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