USA Diary

December, 2007

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12月1日(土)ガス会社からの「招待状」が届きました。あけてみると、ごらんのように、こどもがふとんの中に入っている写真があって、「今年の冬、去年よりもガスの使用料を減らしたらガス料金を割引します。」という宣伝でした。電気やガス、そして水を売っている会社が、「あまり使うな。買うな。」と宣伝しなければならないのですから、考えてみればおかしな話です。去年は暖房器を新しくしたので、節約できるかと思ったのですが、ダメでした。今年の冬はどうやら寒くなりそうなので、ガスを節約できるかどうかわかりません。
12月2日(日)教会がある Campbell のダウンタウンで Carol of Lights という催しがあるので、行ってきました。去年まではキャロリングが中心で、あちらこちらから歌声が聞こえてきたのですが、今年は、他の催しが中心になってしまっていました。そんなに寒くもなかったので、人出が多く、その分、コーラスの声が人々の声にかき消され、残念でした。照明のための発電機が設置され、楽器の演奏などもあったので、ある教会のコワイヤ・マスターは「われわれはジェネレータとサキソフォンと闘って歌っています。」と冗談を言っていました。その場で、その教会のクリスマス・コンサートの案内を配っていましたが、良い宣伝になったと思います。
12月3日(月)コンピュータの画面に表示するカレンダー・プログラムにいいものがあったので、入れてみましたら、どうも日付があっていないのです。おかしいと思ってしらべてみたら、そのカレンダーは、一週間が月曜からはじまって、土、日曜で終わるカレンダーでした。そういえば、ビジネス用の手帳などはほとんどがそうなっていて、土・日 には一日分の欄しか与えられていないものが多くあります。しかし、私は日曜日が週のはじまりと堅く信じていますので、コンピュータ用のカレンダーを一週間が日曜日からはじまるようにして表示させています。
12月4日(火)大阪人で「たこ焼き」の道具を持っていないのは「モグリ」だと言われますが、当地の店のクリスマスの広告に「たこ焼き」セットが $19.99 とあるのを見つけました。しかし、よく見ると Pancake Puffs とあって、丸いパンケーキを作るものらしいです。たこ焼きはソースをかけ、海苔やカツオをふりかけますが、このパンケーキ・パフには砂糖をふりかけるようで、シュガー・シェーカーもセットに入っていました。しかし、これはまったくの「たこ焼き」セットの真似だと思います。これでじゅうぶんに「たこ焼き」が作れると思います。試してみたい人は Bed Bath & Beyond へ。
12月5日(水)デパートなどで品物が床に落ちていても、一般にアメリカ人は、それを拾ったり、もとのところに置いたりはしません。それは、店の人がする仕事であると考えています。そんな影響があるのでしょうか、教会でも、会場を使ったら、使い放しで帰ります。使ったものをもとに戻す、汚したところをきれいにする、ゴミ箱がいっぱいだったらゴミを捨てるなどという、あたりまえと思えることができません。教会に椅子のクッションを置く棚があるのですが、使ったあと、クッションを無造作に投げ込む人があり、棚の中でなく、上に積み重ねる人もあるので、棚の一番うえに「ここにクッションを置かないで!」というサインを作ってみました。教会は、クリスチャンにとっては公共の場所というよりは「わが家」ではないでしょうか。自分の家が散らかっていれば気にする人が、教会が散らかっていて平気だというのは、ちょっと理解できないことです。
12月6日(木)一日中、静かな雨が降りました。雨の少ない冬ですので、こういう雨なら歓迎します。雨の日のほうが寒さはやわらぎます。今日もしなければならないことがたくさんありましたが、落ち着いた日を過ごすことができました。
12月7日(金)「忙中閑あり」で、夜、コラール・コンサートに行ってきました。60名ぐらいの若い人、年配の人が入り交じったグループですが、声がひとつに溶け合った、とてもよい演奏でした。個々人はそれぞれ力のある歌い手なのでしょうが、指揮者が全体をよく抑えて、決して誰一人飛び出さないようによくコントロールしていました。たくさんのクリスマス・ソングが歌われましたが、ラテン語、ドイツ語、英語の歌詞には、キリストがまことの神でありまことの人であること、また、造られたのではなく生まれたお方であるという、二ケア信条にある教理がしっかりと歌いこまれていることに気づき、そのことにも感動しました。賛美歌作者たちは、ただきれいな歌を作ったのでなく、信仰の奥義をしっかり保ち、イエス・キリストを心からあがめる思いをもって、信仰の歌を作りました。同じ精神が、今日の賛美歌作者にもうけつがれますように!と祈らざるをえませんでした。
12月8日(土)教会でサンデー・スクールのクリスマス・プログラムがありました。サンデースクールの各クラスがナティビィティの各シーンを担当して演じました。中学生は昨年と同じように、あらかじめビデオに撮っておいて、それを上映しました。高校生は「21世紀のクリスマス」という題で、神が携帯電話で人々に語るという、おもしろい劇をしました。日本語部からはいつものようにコワイヤが賛美しました。英語部のおとなからは何もなかったのには、少しさみしい思いをしました。
12月9日(日)娘の会社のクリスマス・パーティに行きました。いつもは、お店の材木置き場でやっていたのですが、今年は、パーティのためのお金が出たので、ボーリング場を借りてのパーティになりました。食事のあと、皆がボーリングを楽しみました。私は腕が痛いのでボーリングをしませんでしたが、娘は、上手な人に教えてもらって楽しんでいました。くじ引きで賞品に映画のチケットをもらって帰ってきました。映画のチケットはよく、ギフトにいただくのですが、このごろはなかなか行く機会がなく、だいぶたまっています。期限切れにならないうちに使いたいと思っています。
12月10日(月)フロントヤードにクリスマスツリーを置いたのですが、それを飾る時間がとれなくて、近所の家よりも一週間遅れで、やってツリーを飾ることができました。今年新しく買った電球は 10ドル以下のもので、あとはすべて例年のものを使いました。お金をかけなかった割には、きれいにできたと思っています。
12月11日(火)Salvation Army のクリスマス募金がスーパーマーケットなどの前で行われています。でも、こういった寄付活動を店頭ですることを許可しない店が増えています。その店には、自分たちはこれだけ学校などに寄付していますという宣伝が貼ってありましたが、善意の人々が寄付をする機会を制限する必要はないのにと思いましたが、店に来る人に迷惑をかけないためという配慮もあるのでしょう。
12月12日(水)きょうのバイブル・クラスでは、14種類の祈りのうち、最初の三つを紹介し、キャンドルをともしてしばらく黙想の時を持ちました。残りの11種類の祈りも次の機会にみんなで学んでみたいと思っています。
12月13日(木)日本では毎年、その年の世相を表わす漢字が一字選ばれるのですが、今年の漢字は「偽」だそうです。偽装工作がいろいろあったので、これが選ばれたそうです。ここ数年、あまりいい感じの「漢字」が選ばれていません。もっと希望のある、夢のある文字はいつになったら選ばれるのでしょうか。
12月14日(金)忙しい最中に家で使っている電話が壊れ、新しく買うことにしました。店に行きましたら、欲しいと思っていた機種がちょうどセールで、安く手に入りました。これで、7年のうちに3回も電話を買い換えています。教会のオフィスで使っている電話は、ずっと以前に買ったものですが、まだ問題なく使えています。新しい機種は値段を下げるためにどこか手抜きをしているのでしょうか。それとも、「あたり」と「はずれ」があって、私たちは「はずれ」を買ってしまったのでしょうか。今回買ったものが長く使えますようにと願っています。
12月15日(土)午前中は、スペッシャル・ミニストリーの親の会、午後は、先週亡くなられた方のメモリアル・サービスと、忙しく過ごしました。亡くなられた方は日本語部の方ですが、ご高齢だったため、日本語部からの参列者は多くはなく、家族はみな英語部の方なので、英語部からの参列者が多くありました。良いお天気になり、式が守られ、感謝しました。
12月16日(日)礼拝堂に灯したアドベント・キャンドルが、礼拝堂のファンのかぜにあおられてボーボー燃え、礼拝が終わるころには燃え尽きてしまいました。キャンドルをゆっくり燃やすための器具があるのですが、特殊なものなので、通信販売でしか手に入らないようなので、どうしようかと思案しています。英語の礼拝でもアドベント・キャンドルを使っていますので、来年あたりは、ちゃんとしたものを教会で買うことができればと思っています。
12月17日(月)ひとり暮らしの方や病気の方の慰めになるようにと、ショートメッセージと賛美の CD を家内と二人で作っているのですが、ピアニストが都合がつかなかったり、録音機が壊れたり、いろんなハプニングがあって予定より大幅に完成が遅れましたが、きょう、やっと CD の試作品を作ることができました。実際に CD を作って、小さな CD プレヤーで聞くと、録音機で確かめた音量とは違って聞こえたりして、最終段階になってから苦労しています。
12月18日(火)来年手術を受けるはずの方が、予定が変わってきょう手術を受けました。昨日、お宅にお邪魔して、手術の守りを祈ってきましたが、きょうも一日、祈りに覚えていました。教会の多くの人が祈っている、その祈りがきっと聞かれ、クリスマスまでには退院でき、一日も早く回復されることでしょう。
12月19日(水)今日のバイブル・クラスで、日本では「きよしこのよる」が、「救い主」や「神の御子」というところを歌詞を変えて歌っているという話が出ました。クリスマス・キャロルは好きだが、クリスマスで歌われるキリストは好きでないという人たちが多いのですね。そんなら、キャロルを歌わなければいいのにと思ってしまいます。クリスチャンでも、賛美歌を愛して、賛美されるべき神を愛していない場合もありますから、人のことをとやかくいう前に自らを反省しなければならないと思います。
12月20日(木)私は教会の会議に、家内は友人に誘われて、クリスマスの賛美礼拝に出かけました。四人の歌手が賛美をしましたが、歌い手が前面に出ることなく、礼拝に仕えていたことにとても感銘して帰ってきました。私の卒業した神学校の教会音楽の教授であった岳藤豪希先生が亡くなられたことを、神学校のニュースレターで知りましたが、先生が常に「神に栄光を帰す音楽を」と言っておられたことばが耳に残っていますので、家内がよい体験ができたことを一緒によろこびました。
12月21日(金)とても寒い日になりました。夜中は、暖房が回らないようにと、暖房の温度をうんとさげてあったのですが、それでも暖房が回りはじめました。教会のオフィスでも、ジャケットを着込んで仕事をしていました。
12月22日(土)今日と明日はクリスマス・プレゼントの買い物でどの店も混むことでしょう。午後、近くのグロッサリ・ストアで家内といっしょに買い物をしましたが、ここも駐車場がいっぱいで、店も混んでいました。
12月23日(日)きょうはアドベント第四の日曜日、実質的なクリスマス礼拝でした。それで、礼拝が終わるとすぐ照明を消し、聖歌隊がキャンドルを持って「もろびとこぞりて」を歌い、礼拝が終わって退場するひとびとを賛美のうちに送り出しました。聖歌隊のメンバーがほとんどいない中での試みでしたが、とても良かったと思います。私たちの礼拝堂は外部に直接面しているところがなく、暗いので、キャンドルがとても効果的でした。
12月24日(月)ナチの時代のドイツで、反ナチの父親とユダヤ人の母親のもとに生まれ、苦難の中を通ってこられた Ellen Myers さんとメールを通して知り合い、彼女から自叙伝 "From My Self to My Savior" を送っていただきました。読みたい本がたくさんあるのですが、この本は早く読んで、Ellen さんに感想を送りたいと思っています。
12月25日(火)今年のクリスマスの礼拝は、東方礼典の教会で守りました。約2時間、ほとんど立ったままで、家内は疲れて途中で座ってしまいましたが、充実した礼拝でした。知人の招待で行きましたので、いろいろと説明をしていただき、とまどうことなくついて行くことができました。50名〜60名くらいの、とても家族的な教会でした。
12月26日(水)サンフランシスコの動物園で虎が檻から逃げ出して、17歳の少年を噛み、彼が死亡するという痛ましい事故が起こりました。檻の高さが低すぎたのではないかと言われています。動物園はおもに子どもたちが来るところです。様々な技術の進歩した時代に、こうした事故を防ぐことはできなかったのでしょうか。
12月27日(木)クリスマスに行った教会の牧師にお礼のメールを出しましたら、さっそく返事が返ってきました。冒頭の挨拶が "Christ is born. Glorify Him!" でした。この挨拶に東方のスピリットを感じました。伝道や教育、牧会のことなど、いろいろ伺ってみたいことがあります。お忙しい先生なので、いつ個人的に時間をとっていただけるか分かりませんが、その機会が与えられるよう、願っています。
12月28日(金)いつも私たちのために祈ってくれている人が今年教会の近所に引っ越してきました。彼と電話で話していて、「歩けるぐらい近いんだから、寄ってください。」と言ったら、「来週金曜日に行くよ。」ということで約束をしました。ともに祈りあえることを楽しみにしています。
12月29日(土)一人暮らしや病気の方々の励ましになるようにと、家内が歌った歌に、私がショート・メッセージをつけて CD を作りました。ラベルを PhotoScribe という新しい技術で作りました。思ったよりもきれいにできあがりました。フィルムでできたラベルを貼れば、短時間でたくさん作れるのですが、この方法ですと、一枚作るのに 20分もかかり、今日の午後はそのために時間を費やしてしまいました。
12月30日(日)夕方、暗くなりましたが、クリスマスの飾りで道が明るいので、家内といっしょに散歩にでかけました。24日の夜、大掛かりなライトアップをしている通りを案内してもらい、それを楽しみましたので、それにくらべると私たちの近所の飾り付けはたいしたことがありませんが、それでも、工夫をこらした飾りがあり、目を楽しませてくれました。
12月31日(月)今年のアメリカの重大ニュースは、AP通信社によると、1. バージニア工科大銃乱射事件、2. サブプライム住宅ローンの破綻、3. イラク戦争、4. 原油価格高騰、5. 中国製品問題、6. 地球温暖化、7. ミネアポリスの橋の崩壊事故、8. 来年の米大統領選、9. 不法移民問題、10. イランの核開発疑惑でした。わが家の重大ニュースといえば、順不同ですが、私の歯のインプラントと根幹治療、虫垂炎での緊急手術、家内の詩一位入選、CD Precious Lord 制作、テゼとの出会い、Spiritual Formation のクラスを受講、祈りのセミナーに参加、スタージ教会での一日修養会奉仕、といったところでしょうか。痛い思いをすることの多かった一年でした。
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