USA Diary

December, 2006

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12月1日(金)毎年のことですが、あっと言う間に12月のダイアリーを書くようになってしまいました。一年、一年が早く過ぎていきますが、それは、決して健康なことではないと思っています。一日、一日をゆっくりと生きていきたいと思うこのごろです。
12月2日(土)明日からアドベント(待降節)が始まります。今年から、アドベント・キャンドルを飾ることにしました。目に見える形でも、アドベントを意識してもらうためです。日曜日のメッセージでは、実際のキャンドルを使ってお話をすることにしてあります。
12月3日(日)私たちの町内では、毎年、フロントヤードにちいさなクリスマスツリーを飾ることになっており、今年も、それを注文しました。ツリーは、昨日届いたのですが、ツリーを飾る時間がなかったので、今日、暗くなってから作業をしました。とりあえずは、昨年のようにしましたが、すこし、配線が足らないので、分岐コードを買ってきてから、また明日作業をするつもりです。
12月4日(月)近所の郵便局が混んでいたので、教会近くの小さな郵便局に行きました。今日はめずらしく何人か並んでいましたが、それでも、大きな郵便局から見ればたいしたことはありません。いっしょに並んでいた人が「みんなここに郵便局があるって知らないのよ。でも、私、教えてあげないの。みんなが来たら混んじゃうから。」とおしゃべりしていました。みなさんの近くにも、同じような郵便局があるかもしれませんよ。調べてみたらどうでしょうか。
12月5日(火)日本に送る荷物を、昼休みに、昨日行った郵便局に持っていきました。ここは午前11時から正午まで昼休みなので、昼休みに行くとちょうどいいのです。ほとんど待たないで、郵便を出すことができました。この時期、大きな郵便局は混んでいますので、とても助かります。
12月6日(水)祈り会では「十戒」を勉強しています。クリスマス・シーズンにあまりふさわしくない主題かもしれませんが、とても大切なことを教えられています。いつものことですが、レッスンを準備する私が、いちばん恵まれており、感謝しています。
12月7日(木)ヘンリ・ナウェンのアドベントの黙想を使っていますが、今年は全部を訳すことができませんでした。ナウェンの文章は、それを読み解くのが難しいので、直訳的な翻訳では意味が通じないかもしれません。来年は、翻訳のボランティアを募って、全部訳してみようと思っています。
12月8日(金)白百合会のクリスマス会で、The Nativity Story の予告編を見せました。www.thenativitystory.com で予告編を見ることはできますが録画はできません。私は特別なサイトからダウンロードして、それを使いました。コンピュータからの音声が小さいので、音声だけカセット・テープに入れて再生しましたが、画像と音声がずれてしまいました。コンピュータのスピーカにマイクロフォンを置けばよかったと、あとで気がつきました。この映画のことは以前から、宣伝したいたのですが、まだ誰も観ていないようでした。
12月9日(土)夜のサンデースクール・クリスマス祝会には、雨にもかかわらず、大勢の人々が集まりました。プログラムの流れもとてもスムースに進み、日本語聖歌隊が、祝会のはじめとおわりの賛美を導くことができました。風邪の人や出張の人などがいて、聖歌隊がどうなることかと心配していたのですが、みんなが気持ちをひとつにして賛美していたのが良かったと思いました。
12月10日(日)今日バプテスマ(洗礼)式がありました。家内はこども礼拝の担当だったので、洗礼式に出られませんでしたので、礼拝の録音テープを聞いていました。洗礼を受ける人は、信仰の告白を書いて、それを礼拝で話すことになっているのですが、彼は、緊張していたのか、ずいぶん間をとりながら話していました。私が「もうすこし早く話してもいいのにね。」と家内に言いましたら、「牧師に似たのでしょう。」と言われてしまいました。なるほど、私のメッセージもずいぶんゆっくりでした。もっと早口で話せば、もっとたくさん話せるのかもしれません。でも、聞く人はたくさん聞いても、覚えてられませんし、消化しきれません。聞く方もゆっくり、噛みしめながら聞いてくださればと思っています。
12月11日(月)クリスマスカードをほぼ全部出すことができました。親しくしている方々からもカードが届くようになりました。遠く離れている方々からのカードを見ると、たとえ、写真が入っていなくても、その方々の顔を思い浮かべることができ、お世話になったこと、親しくしていただいたこと、励まされたことなどを思いかえし、神様に感謝をささげました。
12月12日(火)天気予報では寒くなるとのことでしたが、天気予報が当たらず、きょうは暖かい日でした。この地域は地形が複雑だからでしょうが、天気予報どおりでないことが多くあります。
12月13日(水)クリスマスの飾りに、サンタクロースやスノウマンはたくさんありますが、飼葉おけのイエスさまや、羊飼い、三人の博士などといった聖書的なものは少なくなりました。サンディエゴにいた時には、聖書のことばなどもかかげられていたのですが、私の近所ではみかけません。毎年、聖書のメッセージを掲げてみようかと思うのですが、今年もできませんでした。来年はサンクスギヴィング以前から準備してみようかと思っています。
12月14日(木)シアトル・タコマ空港で、ユダヤ教徒から「キリスト教のクリスマス・ツリーだけを飾るのはけしからん。ユダヤ教の燭台も飾らないと訴える。」と言われ、一時、クリスマス・ツリーが取り除かれるという「事件」がありました。話し合いの結果、ユダヤ教徒が「訴訟をしない。」と約束して、クリスマス・ツリーが戻ってきましたが、こういうのは、裁判上の問題なのだろうかと、首をかしげてしまいます。私の近所ではクリスマス用品も、ユダヤ教のハヌカーのものも仲良く店頭にならんでいます。
12月15日(金)今日のゼロ会では、第二次大戦を日米両方がどのように解釈しているかについて発表があり、とても興味深いものでした。私にとっては、日本側の、「日米戦争はアジアを欧米の植民地政策から守るためのものである。」という言い分には無理があるように思いました。
12月16日(土)教会でヤングアダルト・ヤングファミリー合同のクリスマスパーティがありました。聖書からのお話しの前に「クリスマス・クイズ」をしたのですが、全問正解だった人が5名もいました。みんなとても良くできました。今年はちょっと易しかったようなので、来年は、もうすこし難しくしてみようかなと思っています。
12月17日(日)聖歌隊のメンバーが、来週には旅行などでいなくなる人が多いので、今日、聖歌隊による特別賛美がありました。でも、主要なメンバーがひとり欠けてしまったので、急遽別のメンバーにその人の分を歌ってもらうようにしたそうです。代役になった人はずいぶん緊張していたように見えましたが、全体としてはとてもまとまった賛美だったと思います。
12月18日(月)きょうやっと、窓にとりつけてあった冷房ユニットを取り外しました。以前から気になっていたのですが、カーテンの陰になっていたので、そのままにしてありました。今年の夏はずいぶん暑かったので、この冷房ユニットのほかにも、もうひとつポータブルタイプのものを買ったのですが、夏の電気・ガス代はそんなに多くありませんでした。今年は裏庭に芝生が入りましたので、夏はその水代が大きな出費になりました。冬は暖房のガス代が大きい出費になります。暖房装置が古いので、新しいのにしたら少しは良くなるかもしれません。
12月19日(火)クリスマスまでにしておかなければならないことが多くあるのですが、少し時間がとれましたので、先輩牧師のコンピュータの調整に出かけました。ファイルが開けない、メールが送信できないなどの障害がありましたが、無事に修復できました。いつものように神学の話題を語り合うことができましたが、このごろは、オーソドックス教会の話題が主です。さっそく Orthodox Study Bible というのを注文しました。オーソドックス教会は教父たちの伝統をしっかり守っているので、きっと学ぶものが多いと思います。届くのが楽しみです。
12月20日(水)クリスマス休みにオレゴンに行く人がいて、みんなが「道に迷わないように気をつけてね。」と言っていました。というのは、道に迷い亡くなった人がいたからです。オレゴンは町からすこし離れると山また山で、小さな道に入ると引き返せなくなってしまうようなところが多いようです。携帯電話の電波も届かないようなところもあるでしょうから、何か、強力な電波を出す、緊急発信装置か、昔ながらの「のろし」をあげるようなものを車に積んでおけばいいのかもしれません。
12月21日(木)娘が働いている店に、室内の植物が喜ぶ太陽光に似た光を出す電球が売っていました。太陽の光が不足すると、植物ばかりでなく、人間も、精神や身体に不調をきたすそうですので、この電球は、人間にもいいかもしれないと思いました。実際、太陽光の代わりにつかう「光療法」用のライトがあるようです。もっとも、カリフォルニアのように太陽がいっぱいのところでは、あまり売れないかもしれませんが、北国では必要かもしれません。
12月22日(金)教会でヘンリ・ナウエンの「アドベントの黙想」を使っています。それを見てナウエンの本を読んでみたいという人がいたので "In the Name of Jesus" を紹介しました。早速買って読んでくれ、その中にある ”Kairos” ということばについて質問してくれました。こういう質問が出るようになったことをほんとうにうれしく思いました。
12月23日(土)ふだんの土曜日は早くをお店を閉めるところも、今日は遅くまでお店を開けているところが多いようです。クリスマスギフトを買うお客さんをあてにしているのですが、教会のあるキャンベル市の昔からの商店も、12月に入ってから夜の時間を延長してお客さんを呼び込んでいます。
12月24日(日)クリスマスイヴ・パーティに招かれました。クリスチャンの集まりですので、賛美、聖書のことばと祈り、そして、アドベントキャンドルの点火による小さな礼拝をささげてから夕食をいただきました。私たちは、早く帰りましたが、他の人たちはなごやかなフェローシップを楽しんでいました。
12月25日(月)天気予報では雨のクリスマスになるはずでしたが、とても良いお天気になりました。近所の教会のクリスマス礼拝に出た後、いつもの散歩コースを一周してくることができました。
12月26日(火)教会の帰り、近所の店に寄りました。「返品」のカウンターに大勢の人が並んでいました。この店ではギフトレシートを発行するので、ギフトをもらった人が、それが気にいらない時、ギフトについているレシートを持っていけば、取り替えてもらえるのです。アメリカで「返品自由」のサービスをはじめたのはウォールマートだと言われていますが、返品の品物をもう一度ストックし直すのもたいへんな労力で、お金のかかることでしょう。それも商品の値段に含まれているとしたら、「返品自由」も善し悪しですね。
12月27日(水)「クリスマスの12日」を過ごすためのちょっとした教材があってので、きょうの祈り会で、それを紹介しました。12月26日から1月6日までの12日の間、世の光として来てくださったキリストをさらに深く思いみることができたらと思います。
12月28日(木)もうすぐ新しい年になります。毎年、ウェブページをもうすこし内容があって魅力的なものにと思いながら、なかなか手がつけられないでいます。私は、来年の牧師リトリートの責任者なので、その準備をしました。教会のウェブページを2007年用にすこし手直しし、1月用の原稿を準備したりもしました。書きたいものは山ほどありますし、さまざまなリソースをウェブに載せてみなさんに利用してもらいたいのですが、ひとりではなかなかはかどりません。私のインターネット・ミニストリーを手伝ってくれる人が現れるといいのですが…。
12月29日(金)注文していた Orthodox Study Bible が届きました。新約と詩篇にオーソドックス教会のコメントがついたものです。とても平易な英語でオーソドックスの教理が簡潔に表現されているのに感心しました。バプテスマのヨハネ、マリヤと幼子イエス、イエスのバプテスマ、キリストの変貌、キリストの復活、ペンテコステ、ヨハネの口述、世の救い主キリストの八葉の美しいイコンが挿入されており、これだけでも20ドルの定価は安いと思いました。
12月30日(土)フォード大統領の国葬がありました。フォード氏は最初、副大統領の辞任によって副大統領に指名され、次に大統領の辞任によって大統領になりました。次期の大統領選をカーター氏と争い、小差で敗れました。短期間ですが選挙によらないで大統領を務めるという珍しい歴史を残した人でした。「私はフォードです。リンカーンではありません。」という言葉でも知られています。彼は現職大統領としてはじめて日本を訪問しましたが、その時の首相は田中角栄氏で、どちらも庶民感覚をもった政治家たちでした。
12月31日(日)今日、礼拝でヨハネの黙示録から話しました。私は、教会は「天国への巡礼の群れ」で、教会で語られるメッセージは永遠をめざすものでなければならないと思っていますが、実際のところ、現代のクリスチャンに天国のメッセージは歓迎されないような気がします。聖書のメッセージは実生活と関連したものでなければならないということが強調されるあまり、結局はこの世のことをこの世の観点で語るメッセージが多いように思うのです。今日は語っていて、いまひとつ手応えを感じることができませんでしたし、聴衆からの反応もありませんでしたが、神さまが今日のメッセージを用いてくださったと信じて、ゆだねたいと思います。
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