USA Diary

November, 2007

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11月1日(木)きょうは、All Saints Day で、天の聖徒たちを覚える日です。アメリカでは、5月のメモリアル・デーがこの日にとって代わっていますし、プロテスタント教会では、この日の前日にルターが「95箇条の提題」を掲げたので、この日は「宗教改革記念」の陰にかくれてしまいました。私たちの教会では、日本の「七五三」の時期に合わせ「こども祝福礼拝」をしていますので、私たちもこの日を覚えることがほとんどありません。
11月2日(金)私は、以前から Pastor's Bible Study を提案していて、執事を中心にして興味を示してくれる人が増えてきました。聖書の緒論、教理、キリスト教史はかならずカバーしたいと思いますが、礼拝学、伝道学、そして霊性の神学はぜひともとりあげたいと思っています。日本語でも、アメリカのバイブル・カレッジや神学校に負けない学びができると信じています。
11月3日(土)明日、宿泊客があるので、その用意をしました。ツゥイン・ベッドがひとつしか空いていないので、もうひとり分はマットレスとふとんを床に轢き、それで休んでいただくことにしました。日本にいたころは湿気が多かったのでふとんが早く痛みましたが、カリフォルニアでは湿気が少ないので、日本から持ってきたふとんがいまだに役に立っています。日本ではベッドを使う人が増えているそうですが、アメリカでも futon が流行っていますが、これはコットン・マットレスの折りたたみ式のベッドのことです。昼間はソファーとして使い、夜は背もたれを畳んでベッドとして使うものです。一人暮らしの学生などに人気があり、不意の来客の時にも便利そうです。安いものなら $150 から、上等のものでも $500 ぐらいで買えます。
11月4日(日)恒例のこども祝福礼拝では、細見牧師夫人が「クリちゃん」を使って、腹話術でおはなしをしてくれました。こどもだけでなく、おとなもとても興味深くお話に聞き入っていました。「こどもに分かる話ならおとなも分かる。」という信念で、こども祝福礼拝ではおとな向けの説教はしないようにしました。しかし、心のやわらかいこどもには分かっても、心の固いおとなには分からないお話もあるかもしれないと、このごろ、考えるようになりました。
11月5日(月)ホノルル教会を引退された鈴木先生ご夫妻が来られ、昨晩、わが家に一泊してから、サクラメントに向かいました。日本人への伝道について意見をかわしました。私は先生とは違った意見ですが、先生は私の意見にもよく耳を傾けてくれました。福音はひとつですが、福音を聞く人はさまざまです。さまざまな人に伝えるには、さまざまな方法があって良いと思いますが、福音を変えることなく、そのことができるにはどうしたらよいのかを、知恵をあわせて考え会うことは良いことだと思います。先生とは、「さまざまな立場の人々が集まりシンポジウムができればいい」ということで意見が一致しましたが、北米で日本語伝道をしている牧師、伝道者が集まってそうしたシンポジウムができるのはいつのことでしょうか。
11月6日(火)米国で夏時間が終了し、時計の針が1時間戻されるこの時期の夕刻に、歩行者の交通死亡事故が急増する。そんな研究が発表されました。過去7年間の全米の交通事故について調べたところ、夏時間が終わった11月の午後6時前後に交通事故で死亡した歩行者の数は、直前の10月と比べ、平均して37人多かったそうです。たしかに、午後5時半になると暗くなり、私も歩行者が良く見えなくて危ない思いをしたことがあります。これからは早めに散歩に出かけるようにし、遅くなりそうなときはライトを持ち歩いたほうが良いかもしれません。
11月7日(水)家内の詩集を送ってあげた方から電話が入りました。ほかにも信仰の詩集があれば…ということで、晴佐久神父の「だいじょうぶだよ」を紹介しました。晴佐久神父は、今、日本で「売れっ子」の神父で、彼の詩はよく読まれているそうです。私も読んで励まされました。
11月8日(木)宣教委員会では、毎月メンバーが短いデボーションを担当することになっていて、今日は私の番でした。使徒パウロがテモテを宣教旅行に連れていったわけはなんだったのかについて話しました。それはテモテの父がギリシャ人で母はユダヤ人という、ふたつの文化のもとに育った彼には、宣教師としての資質があったからではなかったとお話しました。そんな意味では、私たちの教会には、アメリカ人を父に、日本人を母に持つこどもたち、また、日本の文化とアメリカの文化の両方で育った若者が大勢います。その中から将来の宣教師が起こるようというのが、私の夢です。きょうはその夢を分かち合いました。
11月9日(金)牧師朝祷会に行ってきました。この集まりは今年で第14回目になりますが、私が参加したのはこれで三回目でした。土地柄もあるのでしょうか、白人の牧師よりも、アフリカ系、メキシコ系、また韓国系の牧師たちが多かったように思いました。会場でスポンサーからのプライズがあったのですが、私はこうしたもので当たったためしが無いので、応募しませんでした。でも、イスラエル旅行などのすごいプライズもあって、この次はためしに応募してみようかと少し心が動きました。
11月10日(土)礼拝では「12ステップ」にもとづいたメッセージをしています。「12ステップ」は何度も繰り返し学んでいるのですが、くりかえし学べば学ぶほど、これが聖書にもとづいた霊的な訓練の手引きであることが良くわかります。今年は、「12ステップ」の第3ステップまでしか学べませんでした。「続けてください。」という声は聞いていませんが、来年も続けたいと願っています。
11月11日(日)きょうは Veterans' Day です。「二世部隊」に入ってヨーロッパ戦線に行かれた方々の多くが世を去っています。まだ、お元気な方々もおられますが、それらの人々のために祈りました。最近の戦争では、多くの若い兵士たちが精神的なダメージを受けています。退役してからの就職も難しくなっているとも聞きます。ベテランとその家族のことを、この日だけでなく覚えて祈りたいと思います。
11月12日(月)クリスマスのギフトを見るため買い物に行こうかと家内と話していましたが、今日は、ベテランズ・デーの代休で、店も混んでいるだろうというので、とりやめ、私は一日書類の整理をしました。混んでいるところに、混んでいるときに行って、それで活力を身につけるという人もいますが、私も家内も、あまり混んでいないところのほうが好きです。私たちは、みんなが休んでいるときに働く仕事ですので、ヴァケーションもシーズン・オフに取りますから、イベントはいつも見逃しますが、そのかわり混み合わないときに混み合わないところでゆったりと過ごすことができ、それが私たちの活力になっています。
11月13日(火)教団の北カリフォルニアの牧師会があり、午後から夏期修養会のための話し合いがありました。きょうはサンタクララ教会で行われましたので、出かけなくて済んだのですが、今日はどうしたわけかとても疲れ、会議の後、早めに家に帰りました。家に帰ってからも仕事はしていましたが、あまり調子は良くありません。風邪をひいている人が大勢いるので、用心しなければと思っています。
11月14日(水)水曜日の聖書クラスは9月から新しいテキストで学び始め三分の一を終えましたが、みなさん、ようやく要領をつかむことができたようで、軌道に乗ってきました。来週はサンクスギヴィングのため休みになりますが、その後2回のレッスンが終わったら、アドベントの黙想会をしょうということになりました。テゼの賛美をみなさんに紹介する良い機会にしたいと思っています。
11月15日(木)今日の執事会のとき、テゼの賛美を一曲歌いました。"For thy gracious blessing we give thanks, O Lord. For thy loving kindness we give thanks, O Lord." という単純な歌です。輪唱になっていますが、人数が少ないので、やめました。テゼの賛美には数曲日本語になったものもありますが、ほとんどが、英語、ラテン語、スペイン語などです。ラテン語は覚えたほうが良いので、日本語にしなくても良いと思いますが、他の賛美は日本語があればと願っています。
11月16日(金)ゼロ会の集まりで、カツ・カレーを食べました。分量が多かったので、ご飯は残してしまいました。家ではいつも甘いカレーをたべていますので、たまにはスパイスの効いたものもおいしく、体が温まりました。
11月17日(土)男性の会主催の BBQ パーティが Vasona Park というところで行われました。わが家からはフリーウェーを使わずに30分以内で行けるところにあるのですが、今日はすこし早めに行き、車を遠くに停めて、トレイルを歩いて、みんなのいるところに向かいました。ちょうど良い散歩道で、食前、食後の良い運動になりました。今頃は天気が悪いと寒くなるので、厚手のジャケットを持っていきましたが、とても良いお天気でそれは必要ありませんでした。
11月18日(日)礼拝では、賛美の中の一曲は、その月のすべての週で繰り返し歌うようにしています。私たちはそれを「今月のさんび」と呼んでいますが、それをワーシップ・チームの奉仕者に覚えてもらうため、ここ数か月、その録音をしてきました。全員が揃わないために、別々に録音したものをつなぎ合わせたり、一度録音したものに音を重ねたりという作業をしてきました。ようやくできあがりそうですが、最初はデジタル録音機に慣れずずいぶん苦労しました。きちんと練習をして、指揮に合わせて歌えば、その後は各トラックの音量を調整し、リバーブをかけるぐらいで済むのですが、今回は、雑音を消したり、濁った音を取ったり、出遅れた人の声を調整したりと、かなりのメイクアップが必要でした。
11月19日(月)TVニュースがエリザベス女王とフィリップ殿下のダイヤモンド婚式があったと報じていました。どんな儀式だったのか観たかったのですが、ニュースでは式典の様子はほとんど写しませんでした。インターネットで調べて、観られたら観てみたいと思います。
11月20日(火)サンフランシスコの船の事故のため、海の生き物たちが油まみれになりました。多くの人たちが環境浄化のため働いていますが、もとにもどるにはまだまだ時間がかかるようです。アメリカは国土が広いので、人々は案外環境問題にうといのですが、ゴア前副大統領の貢献もあって、人々が環境問題に目を向けるようになってきました。サンフランシスコのように人口の密集しているところでは、環境問題に敏感で、サンフランシスコ湾の汚染のことはかなり長い期間マスメディアがフォローしています。
11月21日(水)「今月のさんび」の録音後の調整がようやくできました。コンピュータのソフトウェアを変えたので、去年よりも、今年のほうがかなり手早くできましたし、失敗も少なかったようです。あとは、歌う人たちがテンポや発声に気をつけてくれれば、来年はもっと良いものができると思います。今回は、たとえ3〜4名でも、やはり指揮をする人がいて、みんなが指揮者を見て歌わないと、そろわないものだということを習いました。
11月22日(木)今日のサンクスギヴィングには、あるご家庭のデナーに招待され、出かけました。アメリカでは、いろんな立場の人がいるので、人付き合いをうまくやっていくには、「政治と宗教の話はしないように」と言われています。集まった人みんながクリスチャンではありませんでしたが、今日は思いっきり政治と宗教の話になりました。
11月23日(金)明日、教会で結婚式があります。リハーサルを手伝うために来た英語部の方と、ちょっと長話をしてしまいました。英語部のことなので、私はそれにかかわっていませが、リハーサルの時間が来ているのに私の話が終わらないものですから、ずいぶん迷惑をかけてしまいました。私は、親しい人とは長話になることが多いので、注意しなければと思っています。
11月24日(土)サンクスギヴィングあけの昨日は、いろんなお店でセールをやっていましたので、日中もずいぶん道が混んでいましたが、きょうはそれほどでもありませんでした。これからはクリスマス・セールになります。サンクスギヴィング、クリスマスのセールがアメリカの景気を示すひとつのバロメータになりますが、今年は、どうなるのでしょうか。私は経済のことはまったくわかりませんが、家の売れ行きがすごく悪いので、今年は伸び悩むのではないかと思っています。
11月25日(日)夕方、人と会うことになっていて、礼拝メッセージのアップロードが夜遅くになってしまいました。礼拝に出れなかった人たちの助けになれば、また、すでにメッセージを聞いた人も、原稿を読み返して、さらにメッセージを咀嚼してくれればとの思いで、このことをしています。しかし、メッセージはインターネットで届けることはできても聖餐はインターネットで届けることはできません。テクノロジーとは別世界のサクラメントの世界にも、みなさんが目を向けてほしいと願っています。
11月26日(月)きょうは午前も午後も出かけました。それで一日、何もできなかったように感じました。私はあまり出かけないほうなのですが、家にじっとしていることができなくて、一日に三回も四回も出かける人が多いと聞いています。そんな人々は、どこでゆっくりと神とまじわるときを持つのでしょうか。もう少し活動をスローダウンして祈りに心を向ければ、世界は変わると思うのですが、どうでしょうか。
11月27日(火)蟹のおいしい季節になりました。ところがサンフランシスコ湾の油汚染のため蟹漁が制限されていますし、蟹の安全が心配されています。でもそれで生計を立てている人たちは、「蟹を獲らなきゃ、俺たち食っていけねえから。」と、汚染の少ない沖合いに出て蟹漁をはじめています。
11月28日(水)インターネットで買った品物が壊れました。まだ保証期間なので、送られてきた箱にあった書類と一緒にリペア・ショップに持っていったら、これは「送り状」で領収書じゃないからダメだと言われ、おまけに、クリスマスの前後3週間店を休むから、今年中に修理してもらいたかったら今週中に持ってこいと言われました。それで、これを買った東海岸の店に電話をしたら、ウェブページにアクセスしてそれをプリントしろと言われました。リペア・ショップにそれを持っていったら、こんどは製品のシリアルナンバーが無いからダメだと言われました。再び買った店に電話したら、シリアルナンバーを記録していない、PDF の請求書をメールで送るということでしたので、それをプリントしてリペア・ショップに行き、これしかもらえなかったと交渉してやっと修理を受け付けてもらいました。買った店とは無料電話で話しましたし、リペア・ショップもわが家の近くだったのでよかったものの、これが有料の電話でリペア・ショップが遠くにあれば、三度も電話したり、リペア・ショップに足を運ぶのは大変なことでした。
11月29日(木)書類にサインするとき、よく青インクのペンを使います。青は、コピーにかかりにくいという性質があるので、オリジナルとコピーの見分けるのに良いのです。いざ使いたいと思ったら、そのボールペンがどこかにいってしまいました。ボールペンは私のオフィスにも、家にもいっぱいあり、こんなにいらないのにと思うのですが、ほんとうに必要なときには案外手元にないものなのです。
11月30日(金)急に寒くなりました。車のマイレージ・ログをつけるために車の中にボールペンを入れてあるのですが、寒さのためか、インクが出なくなってしまいました。それで以前、加圧式のボールペンを買ってあったのを思い出しました。これなら、内部圧力でインクが出るので、冬の間でも大丈夫だろうと思います。
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