USA Diary

November, 2004

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11月1日(月)今日は、連鎖祈祷の日ですので、祈りの時間を守りました。その後、明日の選挙のために準備してから、"Tokyo Godfather" というビデオを楽しみました。クリスマスの日に捨てられた赤ちゃんを見付けた三人のホームレスが、赤ちゃんの両親を探していくという、日本のアニメでした。ホームレスの物語ということで、あまり期待していなかったのですが、結構良く出来たビデオでした。
11月2日(火)早めに家に帰って投票に行きましたが、投票所に随分長い列ができていました。投票が終わるともう暗くなっていましたが、その列が長くなっていました。少し寒くなってきましたので、遅くまで外で並ぶ人は大変でしょうね。投票時間は夜8時までですが、それまでに並んでいたら、8時を過ぎても投票できます。今回の選挙はとても関心が高く、近年になく多くの人が投票しました。
11月3日(水)ブッシュ氏の再選が決まりました。2000年選挙後の同様調査では、ブッシュ氏勝利は公平だと答えた人は48%に過ぎませんでしたが、今回は、ブッシュ氏の勝利は完全に公正なものだったと判断した人は、74%となったそうです。ブッシュ氏は共和党的政策にこだわらず、超党派的政策を実施すべきと答えた人は63%ありますので、その声に耳を傾ける必要があるでしょう。しかし、共和党が掲げる「家族と信仰に関する価値観」を大切にして欲しいと思っています。
11月4日(木)大統領選の投票結果が明らかになりつつありますが、それを見ると、ほぼ大都市は民主党、地方は共和党という色分けになっています。カリフォルニアは民主党が取りましたが、郡部はほとんど共和党です。都会の人は進歩的で、地方の人は保守的な傾向がありますので、そうなったのでしょう。他にも男性の54%がブッシュに、女性の52%がケリーに投票し、白人の57%がブッシュ、黒人の89%がケリーなどという結果も出ており、統計を分析するのもおもしろいものです。
11月5日(金)アメリカが投票を数えるのに手間取る理由のひとつに「暫定票」というものがあります。投票権を持つ人は自分の住んでいるところで有権者登録すると、名簿に載り、投票所を指定されます。ところが、勘違いをして別の投票所に行ったり、登録してあっても、名簿に名前がなかったりした時、そこで仮りに投票しておくことができます。これを「暫定票」というのですが、この票をどう扱うかということがそれぞれの州や郡で違っていて、集票がなかなか完了しないのです。日本のように住民登録の制度がありませんから、有権者登録は自分でしなければなりません。それで、第三者が勝手に人の名前で有権者登録をしたり、フロリダのような暖かい地方では、寒い地方に住む人が何ヶ月もそこに住むので、本来の住所地と、仮の住所地の両方に有権者登録をしてしまうというようなこともあります。しかし、そうしたものから来る誤差はわずかで、選挙人獲得が286対252となった今回の選挙は民意を反映したものだと思います。アメリカは二大政党の国ですから、わずかな差で一方が選ばれるのやむを得ないと思います。だからといって国が二分することなく、ひとつにまとまっていく、それがアメリカの良いところだと思っています。
11月6日(土)明日は「こども祝福礼拝」なので、こども向けに「いなくなった一匹の羊」のお話を、フランネルボードを使ってすることにしました。お話の登場人物や、羊などを切りぬいたフランネルのフギュアを集めてきて、練習していましたら、ほんとうに「一匹の羊」がいなくなってしまいました。小さいフィギュアだったので、探すのに苦労しました。でも、それによって、小さいものが失われやすいこと、それを探すのが大変なこと、そして見付けた時の喜びが大きいこと、など、明日のお話のテーマをそのまま感じとることができました。
11月7日(日)サンクスギヴィングデーはどこの店もお休みですが、その翌日は「アフター・サンクスギヴィングデー・セール」の日です。多くの人がセールに殺到します。しかし、大企業の宣伝に振り回されて、買わなくて良い物までついつい買ってしまう、「消費は美徳」というライフスタイルはそのままでいいのだろうかという反省があって、この日を Buy Nothing Day にして、「買い物以外のことで人生をエンジョイしよう」という運動があります。カナダから始まり、世界中にひろがっています。今月のダイアリの絵は、イスラエルでの BND のスティッカーの絵です。アメリカのようにサンクスギヴィングデーのない国では、かならずしもサンクスギヴィングデーの翌日ではありませんが、それに近い日がそれぞれに決められています。少し、考えさせられる運動ですね。
11月8日(月)今日のムービータイムは「忠臣蔵」でした。「忠臣蔵」は私の好きなストーリです。忠臣蔵は、人情の面から描かれたり、政治的な面から描かれたり、また、内蔵助のリーダシップの面から描かれたりします。今回は第一回目で、浅野内匠守の切腹までの部分でしたので、この忠臣蔵が何に焦点を当てているか察しかねますが、今日見た限りでは、「かたちとこころ」「官僚主義と武士道」の対比があったような気がしました。私が両者のどちらに「ひいき」しているか、みなさんわかりますよね。
11月9日(火)今日は、牧師たち三人で、ミーティングの後、昼食に出かけました。All You Can Eat スタイルの店ですが、味も良く、値段も $7.99 で、10% 引きのクーポンを使って、安くて済みました。お互いに忙しくしており、こういうことはめったにないことで、楽しく時を過ごしました。
11月10日(水)オフィスの書類の整理をしています。かなり片付いてきましたが、まだまだもういらなくなっている書類がキャビネットにいっぱいあるような気がします。「捨てる」ことが一番の整理法なのですが、いつかは何かの役に立つだろうと捨てられないものがいっぱいあり、困っています。
11月11日(木)宣教委員会で、宣教師の子どもたちに送るギフトのための募金が目標の倍も寄せられたという報告がありました。サンデースクールではシューボックスにおもちゃを詰めて宣教地に送るプロジェクトにも参加しています。「受けるよりは与える方が幸いである。」とある聖書のことばが実践されつつあるのはうれしいことです。
11月12日(金)家内は親しい人たちと昼食を楽しんできました。この次は私も招いてくださるそうですが、はたして時間を割けるかどうかわかりません。教会の仕事を怠けたいと思っているわけではありませんが、もっと人々のまじわりに自由に時間を使えたらと願っています。そんな気持ちを同労の英語部牧師に話したら「同感だね。」と言ってくれました。
11月13日(土)今年、教会の工事があったので、春の大掃除をスキップしました。そのかわり、今日は秋の大掃除をしました。私たち家族は二時間半ぐらいしかお手伝いできませんでしたが、以前から気になっていたところを片付けることができました。
11月14日(日)夜、といっても、午後三時から International Family Fellowship のサンクスギヴィング・デナーがありました。ドワイトさんがとてもすばらしいスピートをしてくれました。今年は、サンクスギヴィングが、なんだか早く来たような気がします。
11月15日(月)日本の評論家が、大統領をはじめアメリカの国民が「家族の価値」など道徳的なことを政治の世界に持ってくるのは良くない、それは、アメリカの価値観を他の国に押しつけることになると批判的なことを書いていました。しかし、アメリカが家族を重んじ、信頼、協調などといった道徳を推奨するのは、建国以来のことであり、それがアメリカを形作っていると思います。私は、もしアメリカがそうしたものを捨てたらアメリカはアメリカでなくなり、世界一の軍事力で他の国々を圧迫する危険な国になってしまうのではないかと思いました。どうも、日本の評論家たちは、アメリカを「巨悪」と考え、アメリカのすることなすことをすべて批判すれば、人々から喝采をもらえると思っているようです。
11月16日(火)いつも車で通る並木がきれいに紅葉しています。また、どんどん日が短くなって、5時ごろにはもう暗くなってしまいます。きょうは、することがたくさんあって、オフィスから家に帰るころにはもう真っ暗でした。秋の深まりを感じるこのごろです。
11月17日(水)パウエルさんが国務長官を辞めて、かわりにライスさんが新国務長官になりました。パウエルさんは軍人で、政治家に向いていなかったと言う人もありますが、私は、彼の政治家らしくないところが好きでした。ライスさんは、タンフォード大学の副学長だったこともある政治学者ですから、この人も政治家らしくない政治家のように思います。ライスさんを国務長官に迎えたアメリカの外交がどうなるか、心配な面はありますが、ジャマイカの移民の子であれ、アラバマのアフリカ系アメリカ人の牧師の娘であれ、社会のトップに立つことができるアメリカを、私は誇りに思っています。
11月18日(木)今日のルツ会では、今年一年感謝なことをみんなで話しあいました。どうしていらっしゃるかと気にかけていた方々もひさしぶりに出席してくださり、それぞれに「主人に感謝しています。」という、心暖まるシェアリングをしてくださいました。身近な人への感謝を忘れがちな人々の多い中で、そういうことばを聞くのは、ほんとうにうれしく思います。
11月19日(金)教会のシニアグループの方々が、教会内外の若い主婦の方々ターキの焼きかたの講習会をしてくれました。思った以上に大勢の方々が集まり、盛会となりました。私も、とても柔らかくておいしいターキをいただきました。
11月20日(土)14日早朝、亡くなられた戸田ジェームス牧師のメモリアル・サービスに出席しました。先生は、口数の少ない、とても静かな先生でしたが、神さまとの会話は、豊かにしておられました。喉の癌のために声を失いましたが、神さまとの対話は、たましいのうちですることができます。プログラム用紙に、先生が亡くなられる前に書き残されたことばが引用されていましたが、もっと神さまの偉大さ、その恵みの豊かさを知りたいという信仰のことばが書かれていました。
11月21日(日)今朝、ネクタイをしようとして、突然、ネクタイのしかたを忘れて、何度もやり直すということになってしまいました。いつも鏡を見ないでネクタイをするのですが、今日、鏡を見てしまったのが悪かったのかもしれません。私にもシニア・モーメントがやってきたのかと心配しましたが、このところストレスがたくさんあるので、そのせいかもしれません。気をつけなくてはいけませんね。
11月22日(月)日本食の買い出しに行きました。私が、ちょっと離れた中国のお店で、喉の薬を買っている間に、家内が教会の人に会ったそうです。ここに来ると知っている人に良く会います。かっては、ダウンタウンの日本町が、日本人の出会いの場だったのでしょうが、今は、こうした、郊外の日本のショッピングセンターがそれに代わってしまっているようですね。そういえば、このところ、ひさしく日本町には行っていません。
11月23日(火)「忠臣藏」の第三回と第四回を、日本からのビデオテープで見ました。殉死のために集まった者たちが、血判状を作り、内蔵助が城を後にするところで終わっていました。12月14日が討ち入りの日なので、「忠臣蔵」は伝統的には、12月14日の前後に討ち入りの場面を放送することになっています。でも、こちらで見られるようになるのは、来年になってからでしょうか。
11月24日(水)サンクスギヴィングデーの前日はどこのお店も混みます。駆け込みでサンクスギヴィングデナーの材料を買ったり、明日は、どこのお店もお休みになるため、今日中にいろんなことをしておかなくてはならないためです。そういえば、私は、床屋さんに行くのを忘れてしまいました。明日からはずっと休みのところが多いので、残念ながら、床屋さんに行くのは、来週になります。
11月25日(木)今日はサンクスギヴィングデー。日本のお正月のようなもので、この週は、多くの会社はお休みになります。人が休んでいる時に仕事をしなければならないのが牧師の宿命で、教会のデナーのあと、サンクスギヴィングの食事を、最近手術をして自宅療養しておられる方のところに届けに行きました。さいわい順調に回復しておられ、とてもうれしく思いました。
11月26日(金)今日は、ほんとうは、教会のオフイスも休みなのですが、日曜日の準備があって、教会に行きました。英語部の牧師も来ていて、「どうして、ここにいるの?家に帰りましょう。」と、冗談で言っていましたが、ふたりとも、休みの日も仕事をしていました。
11月27日(土)礼拝プログラムはいつもは、金曜日に印刷するのですが、サンクスギヴィングの休みのた江井五分め、今日印刷しました。お休みの中、このためにわざわざ来てくれるボランティアには頭がさがります。今朝は、4時30分には起きなければいけないことがあって、少々眠かったので、頭がさがったのかもしれませんが…。それで、今日は早めに休もうと努力したのですが、結局、いつもの時間になってしまいました。
11月28日(日)きょうは、家内も、風邪のため休みましたが、礼拝でも風邪で休んだ人が大勢いました。サンクスギヴィングの休みを利用して旅行している人もいました。けれども、礼拝でともに聖餐を守って感謝祭の週をしめくくることができて良かったと思います。
11月29日(月)寒くなったので、娘にグースの羽ふとん(ダウン)を買ってあげようということになり、ひさしぶりに、近所の小さなデパートに行きました。ちょうど半額セールをしていて、チェックアウトの時、お店の人も「これ、安いわね。私も欲しいわ。」と言っていました。私たちも、そろそろ羽ふとんに替えようかと思っています。暖房をつけっぱなしにして寝る人もあり、そういう場合は、毛布だけでいいのかもしれませんが、私たちは、寝る時、暖房があるのはいやなので、ふとんを暖かくして寝ています。
11月30日(火)いまごろ、音楽は MP3 プレーヤーで聞くのがはやりになっています。iPOD などというのが良く売れています。私も Creative NOMAD Jukebox というのを買いました。これは一世代前の機種で、お店では売っていないので、ネットショップで買いました。なぜそんなものを買ったかというと、この機種にはデジタル録音の機能がついているからです。私は、音楽を楽しむためでなく、礼拝の録音のためにこれを買いました。さっそく日曜日に試してみたのですが、録音レベルが低くて、うまく行きませんでした。最初、何が悪いかわからなかったのですが、ラインインのコネクターが、プレーヤーのケースの出っぱりにあたっていて、接触が不良になっていることがわかりました。それでヤスリを買ってきて、コネクターのプラグを削ったら、うまくいきました。来週はきれいに録音されますようにと、期待しています。
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