USA Diary

October, 2010

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10月1日(金)中間選挙の公式案内が届きました。州知事や市会議員の選挙のほか各種提案事項への投票も行います。選挙運動のチラシや電話が届きます。テレビの宣伝には相手候補者を攻撃するようなものが多くあります。ローカルテレビでは候補者へのインタビューもありました。
10月2日(土)選挙のときには各団体が推薦する候補者を書いた「投票ガイド」を配ります。クリスチャンの団体からもそうしたものが出ます。私は投票のときそうしたものを参考にするのですが、今回の選挙のためにはまだクリスチャン団体からの「投票ガイド」を目にしていません。
10月3日(日)中間選挙投票日まであと一ヶ月。アメリカ経済の低迷でオバマ大統領の支持率も下がっており、民主党は不利な状況にあるようです。さりとて、共和党も支持を伸ばしているわけではありません。国民は人気のある政治家や派手な政治活動ではなく、地味でもしっかりとした政策を推し進めてくれるリーダーを望んでいるように思います。
10月4日(月)中間選挙では上院、下院の選挙とともに、知事選挙とマリファナ合法化などの提案事項がカリフォルニアでは大きな話題になっています。共和党は元 Ebay の経営者、民主党は元知事を候補に立てていますが、私にとってはどちらも魅力的な候補者ではありませんので、どうしようかと考えています。
10月5日(火)「マリファナ合法化」というのはおだやかならぬ提案ですが、今でもカリフォルニアではごくわずかなマリファナなら所持していても大きな罪にはなりません。飲酒よりも害は少なく、鎮痛剤としての効果が高いので医療用に許可し、マリファナ販売の税金を取れば州の財政がうるおうというのが、賛成派の意見です。
10月6日(水)マリファナ合法化を唱える人たちは、かつての禁酒法がかえって犯罪を引き起こしたように、マリファナも合法化してしまったほうが逆に犯罪を防ぐことができるというのですが、ほんとうにそうなるとは思えません。マリファナの影響で大きな交通事故を起こしたという話も聞きます。マリファナからもっと強いドラッグへと進んでいく可能性があるようにも思います。
10月7日(木)冷蔵庫に入れておいて使う冷却パットが液漏れするようになったので、新しいものを薬局に買いに行きましたら、以前いっしょに食事したベトナム人の牧師先生に会いました。「11月になったら時間ができるので、また、お会いしましょう」と言って別れました。私にはこの方にとくにお話ししたいことがありますので、その通りに実現しますよう願っています。
10月8日(金)きょうの Pastor's Bible Study では「受肉の奥義」につちいて学びました。神の御子が「イエス」と呼ばれる人となられたこと、聖霊を遣わすはずのお方が聖霊のもとに服従して「キリスト」となられたことなど、御子の受肉はふつうに考えられているクリスマス・ストーリ以上の深遠なものがあります。ちいさな集まりでしたが、今晩も、そのことを少しでも分かちあうことができてうれしく思いました。
10月9日(土)きょうの散歩はとても遠いところまで歩いたため、ずいぶんくたびれました。万歩計を着けていったのですが、それでも一万歩にはなりませんでした。一日一万歩歩くためにはかなりの距離と時間が必要だということが良く分かりました。
10月10日(日)近くの教会のセミナーに行きましたが、教会付属学校のフェスティバルで予定が変わったようで、きょうはありませんでした。私と同じように予定が変わったことを知らないで来た人たちにも会いましたが、その人たちもとても残念がっていました。せっかく来たので礼拝堂で祈って帰ろうとしたら、静かに祈っている人がすでにいました。大掛かりなフェスティバルの中でも礼拝堂が祈りの家として聖別されていることをとてもうれしく思いました。
10月11日(月)このところあるプロジェクトのために月曜日の休日がつぶれています。休日とは言っても、のんびり過ごしているわけではなく、さまざまなことをしているので、やり残していることがたくさんあります。サンクスギヴィングまでにはそれらを片付けてしまいたいと願っています。
10月12日(火)公共放送 KPBS で "God In America" という番組がありました。二時間づつ、三日にわたっての放送です。清教徒から始まったアメリカがどのようにして他教派、他宗教を受け入れ、信仰の自由のある国になっていったかの歴史番組です。きょうはリモデルのミーティングがあって後半部分しか見られませんでしたが、バプテストのリバイバルの様子の描写が印象的でした。
10月13日(水)きょうの "God In America" も、祈り会から帰ってきてからでしたので、終わりの部分を少し見ただけでした。進化論に関するスコープス裁判のことが取り上げられていました。この番組はオバマ大統領の言う「市民の国」をゴールにしているようで、アメリカがキリスト教徒の国から市民の国へと移り変わっていくのを描こうとしているようです。
10月14日(木)きょうは宣教委員会があって "God In America" の最終回を観ることができませんでした。インターネットで観られるようだったら、観てみたいと思います。宣教委員会では日本の立川近辺で開拓伝道する宣教師との面談のときが与えられました。はっきりしたゴールがあって日本に行くのはとても良いことだと思いました。
10月15日(金)チリの鉱山で地下700メートルに閉じ込められていた作業員たちが無事に救出されました。今朝の英語会話でのショートメッセージでは、彼らを支えた祈りと希望について話しました。また、作業員たちの救出のかげには現場監督のリーダーシップがありました。私はそのことから多くのことを教えられましたので、機会があればそのこともいつかどこかで話してみたいと思っています。
10月16日(土)キャンベルのオクトーバフェストに行ってきました。今年は企業関係のブースが多く、今までのように個人がクラフトなどを持ってきて売るといったものがほとんどありませんでした。私はそうしたものを目当てに行ったので、ちょっとがっかりして帰ってきました。
10月17日(日)きょうもオクトーバフェストがあるのですが、あいにくの雨になりました。雨だと人出も少なくなるでしょう。昨日人出が多かったのはきょうの雨を見越してのことだったのかもしれません。
10月18日(月)教会のウェブページを整理しています。誰でも簡単にアップデートできるよう、ブログ風に仕立て直しました。他のページもそれぞれの担当者が自分でつくりあげていけるようにしようと、プログラムミングをはじめました。
10月19日(火)ウェブページのプログラミングはそんなに難しくはなく、とてもおもしろいのですが、ときどき、期待通りに動いてくれないときがあります。プログラミング言語の書き方が間違っていたり、思い違いをして、別の値をいれていたりすることがほとんどです。すんなり動いてくれるだけでなく、うまくいかないとき、その解決を発見したときはとてもうれしいものです。
10月20日(水)教会のウェブページのプログラムミングには Perl というプログラミング言語を使っています。コンピュータのソフトウェアには優秀なものがいくつもありますが、そのソフトウェアを作ることができるプログラミング言語ほど優秀なソフトウェアはないと思います。私はプログラミングに最適な Linux というオペレーティングシステムを使っています。
10月21日(木)今日の教会の運営会議はとても長いものになり、皆さんが帰る時間がとても遅くなりました。どんなに大切な議題であっても、やはり時間の限度というものがあります。来月の会議の前には議長にそのことを申し出ようと思っています。
10月22日(金)礼拝プログラムには「礼拝前の黙想」を同封していますが、具体的なとりなしの祈りの番組がキリスト教放送局から放映されています。インターネットで観ることができるので、それを少しづつ紹介していこうと思い、準備をはじめました。
10月23日(土)長老・改革系の教会では礼拝で「悔い改めの祈り」と「とりなしの祈り」がささげられます。どちらも個人的なものというよりは社会的なものです。私も「牧会祈祷」の中に社会のため世界のための祈りを含めるようにしています。あすは近づいている中間選挙のため祈ろうと思っています。
10月24日(日)来週予定されていた北カリフォルニア日本語教会の集まりが今週になったので、礼拝を終え出かけました。集まりの前に、お借りしていた本をお返ししようと、ある牧師先生のお宅に立ち寄りました。雨だったので、傘をさして車まで迎えにきていただき、「中に入る時間がありませんので…」と言うと、「庭でとれたりんごだけど、持って帰りなさい」と渡してくださいました。家に帰って先生のいつもながらのご親切を感謝して、さっそくいただきました。とても甘いりんごでした。
10月25日(月)きょうのわが家のムービータイムは「水戸黄門」の新シリーズ第一話でした。助さん、格さんが変わり、今まで黄門様のお伴をしてきたお娟も降板することになりました。俳優は変わっても、黄門様は変わりません。ストーリを作る人たちは変えてよいもの変えてはいけないものとをよく心得ているようです。
10月26日(火)教会が投票所になりますので、来週の投票のための機械が届きました。年々コンパクトになっていきますが、こんなに毎年機械を替える必要があるのだろうかと思います。選挙のキャンペーンにも投票のためにもすごいお金がかかっています。こうしたお金が教育、医療、失業対策に少しでも回れば良いのにと思いました。
10月27日(水)こんどの礼拝で「良いサマリヤ人」のスキットをするので、聖書クラスのあと練習しました。ついでにこども祝福礼拝でする「ザアカイ」の劇の読み合わせもしました。劇のとても上手な人がいて、私の書いた脚本のツボをよく理解し演技してくれるので、とても助かります。
10月28日(木)ある講演のCDを聞いていましたら、「神が私たちに与えた目標はキリストの教えを聴いてそれを喜ぶ聴衆になることではなく、聖徒になることである」と話していました。「ホーリネスといやし」というテーマの講演でとても説得力のあるものでした。先月紹介したストットの "The Radical Disciple" でも、「神は私たちにたんにクリスチャンであるというだけでなく、弟子となることを求めておられる」と言われていました。それに通じるものがあるように思います。
10月29日(金)宣教師や特別なミニストリーに携わる人々には明確なゴールがあるのですが、牧師職というものは「みことばと祈り」、「聖徒たちを整える」、「たましいのみとり手」などといった包括的なものです。また、人々の期待や要求も教会によって異なります。専門的な働きをしている人には結果が見えやすいのですが、牧師職の場合は何年経ってもそれが見えてこないことが多いのです。それで、牧師の中には教会でのほんらいの奉仕よりも外部の奉仕をして達成感を味わおうとする人もあります。そうした気持ちがわからないわけではありませんが、牧師職について牧師自身も、信徒も、正しい理解に導かれ、牧師が牧師であることを喜ぶことができ、信徒が自分の牧師を誇ることができるようになるよう、心から願っています。
10月30日(土)明日はハロウィーン。隣の人は何週間もかけて庭に「おばけ屋敷」を作り、きょう、最後の仕上げをしていました。明日はきっとそこに大勢のこどもたちがかけつけることと思います。
10月31日(日)こどもと一緒の礼拝を試みました。「良いサマリヤ人」のスキットをしました。来週もスキットがあるので、これはせりふ無しで、私が声を担当して、出演者には動作だけをしてもらいました。出演者の演技力で、ストーリーが良く伝わったことと思います。
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