USA Diary

October, 2003

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10月1日(水)英語部の先生が、近々、日本語をまじえて結婚式をするというので、式辞を日本語で教えました。私の同労者は日本語がとても上手なのですが、こういう場合はなかなか難しいようで、苦労していました。もっとも日本人でも、こういう改まった日本語は苦手なのかもしれません。
10月2日(木)知事選挙も近づき、共和党の女性団体からシュワッツネガー候補に投票してくださいというパンフレットが届きました。共和党は Pro-Life (中絶反対)の立場なのですが、その中に Pro-Choice (中絶賛成) の女性団体があって、そこからのものでした。シュワッツネガー氏は Pro-Choice なのです。「共和党なのに…」と思う方があるかもしれませんが、そのへんが主義主張に懲り固まらないアメリカ的なところなんでしょうね。
10月3日(金)教会のメンバーのご主人がケア・ホームにいらっしゃるのでお訪ねしてきました。退役軍人の方で、はじめてお会いしましたが、戦争の話や、お孫さんの話など、とりとめもない話をして帰ってきましたが、私たちが、彼のために祈っていることはお伝えすることができました。私は、ご高齢の方と話すのは好きです。少しでもその方々の慰めになればありがたいと思っています。
10月4日(土)午前中、葬儀に関するセミナーがあり、葬儀社からファミリーカウンセラーの方に来ていただきましたが、その人に対する質問はもっぱら葬儀の費用に関するものが多かったようです。葬儀には平均で6千ドルから9千ドルかかるそうで、私の後ろの席にいた人は「私たち、死ぬにも死ねないわね。」と冗談を言っていました。私は人のお葬式は何度もお世話しましたが、自分の場合のことは何一つ準備していません。良く考えて実行しなければならない時が来ているように思いました。
10月5日(日)「牧師感謝サンデー」は、ほんとうは来週なのですが、来週は英語部がそれをしますので、日本語部は、ひとあし先に「牧師感謝愛餐会」というのをしました。それぞれに心尽くしの食事を作ってくださり、とてもおいしくいただきました。家内は、食事よりも花束のほうが気にいって喜んでいましたが、私は「花より団子」のほうです。
10月6日(月)教会でヤードセールがあるので、何か提供できるものがないかと、ガラージや押し入れを片付けました。捨てるものが多く、あまり出すものがありませんでした。今朝はゴミの回収の日で、せっかくゴミ箱が空っぽになったのに、またゴミ箱が一杯になってしまいました。
10月7日(火)今日、知事選挙がありました。投票所が足らなかったので、私たちが行ったのは、消防所のガレージでした。消防車を外に出して行いました。おかげで普段はお目にかかれないところを見ることができました。
10月8日(水)昨日のうちに、グレイ知事のリコールとシュワッツネガー氏の当選が決まりました。シュワッツネガー氏がアメリカに来た時にはたった20ドルしかなかったそうですが、ボディビルの大会で優勝したのをきっかけに、ハリウッドの大スターになり、今、カリフォルニアの知事にまでなりました。彼が主演の最初の映画は、セリフはすべて吹替えだったそうです。アメリカに来てから日も浅く、英語が十分でなかったからです。英語学校に通い、努力を重ねて、ここまでたどりついたのです。彼は「私は何も持たないでカリフォルニア来たが、カリフォルニアは私にすべてを与えてくれた。」と言いましたが、その気持をわすれず、カリフォルニアのために励んでもらいたいと思います。
10月9日(木)アメリカで肝臓移植を受け、日本に帰っておられた加藤 望牧師が、検査のため渡米し、私たちの教会でも、その体験を話してくださいました。日本の移植医療は、アメリカにくらべまだ十分でないことも伺いました。外国で手術を受けるのは大変なことです。日本でも、きちんとした対応ができればと思いました。
10月10日(金)カリフォルニアの選挙が終わったと思ったら、日本では、衆議院が解散して、総選挙が行われることになりました。民主党と自由党がいっしょになって、大きな野党ができたようですが、日本もアメリカのように二大政党の時代になるのでしょうか。政権交替が出来れば、政治腐敗が少しでも防げるかもしれません。
10月11日(土)キャンベル市全体のガラージセールに協賛して、教会でもヤードセールをしました。はじめてのこころみだったので、どれだけ品物が集まるか、どれだけの方が来てくださるか、心配でしたが、たくさんの品物と、大勢の買物客が来てくれました。「家の中を片付けるために、品物を出したのに、またたくさん買ってしまった」という人もいましたが、わが家もそうだったかもしれません。
10月12日(日)今日がほんとうの牧師感謝サンデーでした。午後から理事会があったのですが、英語部で出たリフレッシュメントの残りを頂いて腹ごしらえをしてから出席することができました。
10月13日(月)庭の菊がきれいに咲きましたが、伸びるにしたがってずいぶん傾いて地に這うようになっていました。家内が切って花瓶にさしましたが、外にあったときよりきれいになりました。「生け花」と言うように、花が生きてきました。来年は、あまり大きくならないうちに、支柱を立ててやらなければと思いました。人間も、花も、手をかけてやらねば、まっすぐ育たないのですね。
10月14日(火)教会の大きな杉の木から花粉が飛び散って、車が花粉だらけになりました。去年はこんなことはなかったのですが、今年、枝を間引いたので、花粉がよけいに飛ぶようになったのかもしれません。私は杉花粉症ではないので、アレルギー症状は出ませんでしたが、車に積もった見ていると、なんだか肌がかゆくなってきたような気分になりました。
10月15日(水)オフィスにスピーカフォーンを置いてあるのですが、これが自動応答に便利がいいのです。最近の電話はハンドセットに番号キーがあるので、電話のメッセージを聞きながら、番号キーを探すのが難しいのですが、ベースとハンドセットが別になっていると、番号を押しやすいのです。スピーカフォーンなら両手が空いていますので、メッセージをメモしたりできます。今日、必要があって、ある会社に電話したのですが、カスタマーサービスがいくら待っても出てこないので、ハンドセットを耳にあてて待っているのも疲れるので、スピーカーフォーンに切替えました。結局、カスタマーサビスは出ず、あきらめました。家に帰ってメールをチェックしたら、一応の返事が来ていました。
10月16日(木)今晩、教会でミーティングがあったのですが、ミーティングの合間に、家に電話をしていた人がいました。何か緊急のことでもあったのかと思ったのですが、ヤンキースとレッドソックスとの試合をチェックしたのです。レッドソックスのリードで始まった試合でしたが、ヤンキースが追い上げ、延長11回、ブーン選手のホームランでサヨナラ勝ちしました。これで、ヤンキースはワールドシリーズに出てマーリンズと対戦します。松井は、いきなりワールドシリーズに出場で、ラッキーですね。
10月17日(金)Eメールに添付しておくられてきたファイルを保存して教会に持ってきたはずが、Eメールそのものを保存したものを持ってきてしまいました。ちょっと技術的な話になりますが、文字情報以外のファイルは、Eメールでは MIME といって、暗号のようなものに変換して送るのです。ですから Eメールにはエンコードされたものが入っていますので、その部分を抜き出して、デコードすれば良いわけで、Eメールをエディタにかけて、操作して、無事に目的のファイルに復元できました。この失敗によって、MIME デコードのしかたを学ぶことができました。今日の「ゼロ会」でも、『失敗学のすすめ』という本の材料によって、失敗について学びましたが、失敗の実体験なら、山ほどあり、なかなか楽しい会になっています。
10月18日(土)ひさしぶりに、ファーマーズ・マーケットに行きました。ぶどうやオクラなど、とても新鮮でおいしく、家内は「アメリカの果物はまずいと思っていたけど、それはスーパーマーケットで買うからなのね」と言いながら、「おいしい」「おいしい」を連発して食べていました。
10月19日(日)新しい 20 ドル札が出ました。教会での夕食の時、持っていた人がいたので、見せてもらいましたが、いたるところに偽造防止の工夫がされていました。まだ慣れないせいでしょうが、みかけは他の国のお札のようです。「こちらが偽札みたい。」という声も聞こえてきました。
10月20日(月)庭仕事をすこししただけなのに、なんだか疲れてしまいました。もう十月半ばをすぎたのに、あまりに暑かったので、からだの調子が狂ってしまったのでしょう。
10月21日(火)今日、暖房のパイロットをつけてもらいましたが、まだまだ暑い日が続いています。ニュースでも「秋はどこへ行ったのでしょう。」と言っていました。
10月22日(水)日本では、道路公団の総裁が辞めるとか辞めないとかでもめていますが、それに関連して、道路公団を民営かするとか、高速道路を無料にするなどの議論をしています。アメリカやドイツなどでは、高速道路は無料ですが、これによって物流がさかんになり、経済効果をもたらしているのですが、日本の経済も良くなるでしょうか。
10月23日(木)今、Windows 版の聖書の検索ソフトウェアを Linux 版に移植しています。個人で使う分には、聖書の本文データを加工しても問題にはならないと思いますが、版権があるので、おおやけにすることはできません。日本語でも King James Version や Public Domain 版の聖書のように、版権を気にしないで使える聖書はないのでしょうかね。口語訳は、そろそろ版権が切れるのではないでしょうか。新改訳も新しい版が出るのですから、現在の版を Public Domain にしていただくとありがたいのですが。
10月24日(金)二世の方から手作りの野菜をいただきました。ごぼうも入っていましたが、ごぼうなど、どうやって作るのでしょうね。家内とふたりで、「すごいね」と感心しながら、おいしくいただきました。
10月25日(土)教会の男性の会で、「そば打ち体験」の会がありました。男性方はそば粉と格闘していましたが、これを見ていた女性がたは、「手を洗ったの?手あかがついてて食べるのいやだわ」などと勝手なことを言っていました。私は試食にだけいきましたが、さすがに「名人」の打ったそばはおいしかったです。同じ材料からでも、こんなに違ったものになるのですね。
10月26日(日)今日は、「こども祝福礼拝」でこどもたちといっしょに礼拝を守りました。大勢の礼拝で、こどものパワーに押されて、きょうは、ふだんの礼拝より疲れました。
10月27日(月)南カリフォルニアの山火事がサンディエゴにも広がって、煙と灰のため空港が使えなくなったり、フットボールの試合ができなくなったり、学校が休みになったりしていると聞きました。サンディエゴの知人たちのことを案じながらの一日でした。
10月28日(火)サンディエゴの幾人かの人と家内が話したところによると、山火事のため空は真っ暗になり、まるで「世の終わり」のようだったとのことでした。サンディエゴは年中つき抜けるような青い空を見ることのできる場所ですから、あの青空がなくなったのを「世の終わり」と感じたのは決して大げさなことではありません。
10月29日(水)今回の山火事は、道に迷ったハンターが助けを求めるため焚火をしたのと、放火とが原因だと言われています。小さな火が、何人もの命をうばい、家をうばい、はかりしれないダメージを与える結果になります。人の世の罪や悪とはそういったものなのですね。
10月30日(木)山火事など大きな火災の時にはかならずといってよいほど消防士が亡くなるのですが、今回も、殉職された方がでました。他の人の命を守るために命がけで働いていてくださる方々のことを思うとこころが打たれます。
10月31日(金)きょうから恒例の全教会リトリートです。リトリート会場に向かうのに、小さな町を通りましたが、ふだんはひっそりとして人影もまばらなところなのに、ハロウィーンというので、大勢の人が出ていました。
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