USA Diary

October, 2001

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10月1日(月)今日も外があまり暑いので、部屋の中での仕事をしていました。郵便局にも行ったのですが、さいわい、切手など買う必要もなかったので、急ぎの手紙を出しただけで、窓口には行きませんでした。1日でしかも月曜日と言ったら、おそろしく待たされるからです。今朝も、長い列が続いていました。
10月2日(火)9月11日から三週間経ちました。破壊された建物の鉄骨を横流しして儲けている悪い奴らもいますが、ほとんどの人はこのことを通して国を愛する思い、正義を求める思いを与えられています。全米各地で犯罪が急激に減ったとも言われています。アメリカ再生のために祈り続けたいと思います。
10月3日(水)日本の新聞に「人々が国旗をふりかざし、USA を連呼する姿にアメリカの気狂いじみたナショナリズムを見て背筋が寒くなる」といったような論評がありましが、この論評はあたっていないと思います。アメリカはさまざまな民族から成り立つ移民国家で、他の国のようなナショナリズムの色は薄いと思います。国旗はさまざまな背景をもつアメリカ人が唯一共通して持つことのできるシンボルです。国旗を掲げるのは今にはじまったことでなく、アメリカにはいつでもどこででも星条旗が翻っています。このような時、星条旗のもとに集まらなければ、どこに集まるのでしょうか。私も、星条旗のもとに次の誓いをして、アメリカ市民になったので、アメリカ人の気持がよく分かるつもりです。私は、自分の国の国旗を誇ることができるようになり、しあわせです。
I pledge allegiance to the flag of the United States of America and to the Republic for which it stands one nation, under God, indivisible with liberty and justice for all.私は、アメリカ合衆国旗と国家に対して恭順を誓います。合衆国は、分かたれることのないひとつの国として、自由とすべての人のための正義をもって、神のもとに立っているのです。
10月4日(木)今日は夕食の約束があって、ちょっと遠くまで足を伸ばしました。この店はとてもおいしく、珍しいメニューがあります。いっしょに食事をしたご夫妻は近くに住んでいる人たちで「このあたりはどこのレストランもおいしいよ」と言っていました。おそらく競争してよりおいしくなるのでしょうか。健全な競争は必要なのですね。
10月5日(金)今日の英語会話クラスで、MADLY という「言葉」について教えました。「そんな単語ないよ」と言われそうですが、実は、Mom And Dad Love You. から来たものです。子どもたちに「お父さんもお母さんもぼくを、わたしを、愛してくれているんだ」というメッセージがしっかり伝わっていったら、どんなにか、子どもたちはのびのび育ってくれるでしょうか。いい言葉ですね。
10月6日(土)昼食に誘われて、あるレストランに行きました。行ったのが遅かったので、私たちが最後に帰る客かと思ったら、もう一グループありました。賑やかにバースデー・パーティをしていました。このお店には韓国の方が多かったので、家内と「日本人ならあんなに騒がないよね。きっと、韓国の人たちかも」と話していました。食事が済んで出口に向かったら、突然そのグループの人から握手を求められました。なんと、同じ教会のメンバーではありませんか。日系二世の方々が主でした。ものごとは見かけで判断してはいけないと、戒められました。
10月7日(日)アフガニスタンのテロリストに対する空爆が始まりました。さっそくホワイトハウスのホームページから大統領の声明を読みましたが、苦しい決断だったようです。人道援助もはじまりましたが、投下される食料を取りに行った人たちが地雷に触れて負傷する危険もあるとか。アメリカは何をしても批難の対象にされますが、アフガニスタンの庶民をおきざりにした現アフガニスタン政権の責任も問われなければ、公平ではないと思います。
10月8日(月)「いい文章の書き方」という本を読み終えました。著者は(1)人々の共感を呼ぶ主題、(2)新鮮なものの見方、(3)独自の表現、(4)明解な論旨の四つが「いい文章」の必要条件だと言っています。文章上達のためには、良く読み、良く書き、良く考えるように、「良く書く」ために「日記をつけるのは効果的」とも言っていました。私も、こうして日記をつけているのですが、なかなか文章は上達しません。
10月9日(火)教会のニュースレターに「古典を読もう」という記事を書きましたが、やはり、今回のテロ事件に触れたものを書いてほしいと頼まれ「ゆるがない土台」という題で「ワールドトレードセンターは壊されても、アメリカの土台は壊されてはいない。それはわれわれの神への信仰だ」というビリー・グラハムのことばを引用して書きました。次はビリー・グラハムがアタックの後のメモリアル・サービスで語った言葉です。
Underneath the debris is a foundation that was not destoryed. Now we have a choice: Whether to implode and disintegrate emotionally and spiritually as a people and a nation, or whether we choose to become stronger through all of this struggle to rebuild on a solid foundation. And I believe that we are in the process of starting to rebuild the foundation. That foundation is our trust in God. That's what this service is all about.この残骸の下に壊されることのない基盤がある。今、私たちは選択しなければならない。国民として国家として精神的、霊的に崩壊するのか、それともこの苦難を通してより強くなり、確かな基盤の上に立て直しをはかるのか。私たちはその基盤を立て直しはじめていると、私は信じる。その基盤とは私たちの神を信じる信仰である。これこそ、このメモリアル・サービスのすべてである。
10月10日(水)テロ施設への空爆が続いていますので、報復テロがあるのではと、どこもピリピリしています。おおらかなのがアメリカの良いところなのに、あのテロ事件はアメリカの良いところまでも奪おうとしています。
10月11日(木)きょうは、あの日からちょうど1か月です。ニューヨークはまだ煙っており、あの瓦礫の下に四千人以上の人々の遺体があると思うと、いたたまれない気持です。
10月12日(金)日曜日のメッセージに引用するために亀谷凌雲師の『仏教からキリストへ』を読み返しました。1951年に出版された本ですが、今も日本人に語るものが多くあります。
10月13日(土)きょうはスモールグループのリーダー研修会がありました。昨年の教会リトリートの講師、池田ラッセル先生が指導してくださり、スモールグループで大切なのはプログラムを消化することよりも、そこにコミュニティを築き上げていくことだと話してくださいました。
10月14日(日)今日は「牧師感謝サンデー」。ポットラックのご馳走をいただきました。ところが、男子会のメンバーがテーブルなどの後片づけをしないで帰ってしまいましたので、牧師が後片づけ。今日は皆さんに感謝されたから、後片づけも感謝してやらなければね。
10月15日(月)アメリカの住宅には、日本のように天井につけるあかりがほとんどついていません。ついているとしたら、台所とバスルームぐらいなものです。それで各部屋に照明器具を置くのですが、ほとんどが白熱球用で、これがまたすごく電気を食うのです。それで、新しく買った照明器具は蛍光灯にしました。昨日、その蛍光管(サークライン)が切れたので、今朝、新しいのを買ってきたのですが、同じ8インチのものなのに、私の器具には少し小さくて、いじっているうちに割れてしまいました。やむなく、また買いに行ったのですが、幸いにも、私の使っている器具にあうものが売っていましたので、今度は無事に取り換えることができました。同じ Home Depot で買ったのですが、すべての店に同じ品物を取り揃えているわけでなく、ロケーションの違う店では、あるべきものを置いていないのには困りました。
10月16日(火)TV 委員会でサンロレンゾまで行きました。私は前の席に乗せていただき、後の席は女性三名が乗り込みました。「女三人でなんとか…」と言いますように、行き帰り楽しく過ごしました。ひとりのご婦人をお送りして、気がつくと、CD からの音楽が聞こえてきました。ずっと鳴っていたのですが、気がつかなかったのです。車を運転していた方は「眠くならなくて、感謝」と言っていました。
10月17日(水)9月11日以来、アメリカの教会の祈り会がさかんになったそうです。私たちの教会でも、かくありたいと思っていますが、今日は、病気の方などがあって、ふだんより少な目でした。炭疽菌によって亡くなった方もあり、不安が広がっています。教会の祈りの必要な時です。日本の教会はアメリカの多くの教会に祈られて来ましたが、今は、アメリカの教会のため祈って頂く時です。アメリカのため、アメリカの教会のため、どうぞお祈りください。
10月18日(木)夜の執事会で、牧師の休暇の話しが出ました。三週間の休暇があるのですが、それは日曜日が三回なのか、四回なのかということです。年に二回10日づつ休みを取った場合、金〜日曜日から10日休みを取れば、二回づつ日曜日が入ります。牧師たちにとって日曜日は特別な日なので、こういう取り方が許されるのかどうかという議論でした。結論は来月に持ち越されました。皆さんはどう思いますか?
10月19日(金)こども祝福式のためのスライドの練習をしました。教会に、新しいスクリーンとビデオプロジェクターが入ったので、それを使うつもりでしたが、なんと、プロジェクターの電源がの工事がまだなのです。しかも入力はコンピュータからのものだけしかついておらず、S-VIDEO 端子がないのです。S-VIDEO 端子があれば、私の PhotoShow が使え、コンピュータはいらないのですが。やむなく、トランスパランシィ・フィルムにプリントしてスライドをつくり、OHP で写すようにしました。
10月20日(土)今日は第二回目の伝道セミナー。ソーシャル・ホールが使えなかったので礼拝堂でしました。少人数の場合は、あまり広すぎるところも、かえって具合が悪いですね。予定していた個人伝道の実習ができなかったので、いつか、その内容を礼拝でやってみようと思います。
10月21日(日)10月の第三日曜日は「敬老礼拝」。ご高齢の方々への神さまのお守りを感謝し、祝福を祈る日です。伝道者の書から「あなたの若い日にあなたの創造者を覚えよ」との説教をしましたが、少し厳しい説教になったかなと反省しています。
10月22日(月)今日、ガス会社から暖房のパイロットをつけに来てもらいました。数週間前に電話で頼んでおいたのですが、今日になりました。「午後5時〜8時の間」の予約だったのが、うまいぐあいに午後5時に来てもらえました。去年、引っ越した時に点検と修理をしたので、今年はすぐに Okay が出ました。古い器具なので、毎年点検するようにとのことでしたが、そうするつもりです。サービスに来た人に、「何時まで仕事なの?」と聞いてみましたら、午後2時から仕事を始めて、10時までだそうです。「ご苦労さま」と言ってわかれましたが、ほんとうに「ご苦労さま」ですね。
10月23日(火)暖房のパイロットをつけてもらいましたが、今年はまだ結構暖かく、当分暖房はいらないようです。我が家では調理は電気を使い、ガスは、ふだんは、給湯ボイラーとドライヤーにしか使っていないので、月々の請求額はほんのわずかですが、ひとたび暖房をいれると、随分な額になります。セントラル・ヒーティングは便利ですが、熱効率はあまり良くありません。もう少しエネルギーを節約できる方法はないのでしょうか。
10月24日(水)定例の祈り会。最初は夜の祈り会しかなかったのですが、夜出にくいご婦人方のためにと、朝の祈り会が、ふたりからはじまったそうです。今は、若い人々がおおぜい参加し、いつも15名以上います。朝、夕あわせると、礼拝出席人数の三分の一ぐらいでしょうか。祈り会の出席人数は教会の霊的状態のバロメータといわれます。礼拝出席人数の半分は祈り会につどうようになりたいと願っています。
10月25日(木)教会で日本語教室をはじめることになり、きょうはオリエンテーションミーティングがありました。初級(一)に11名、初級(二)に13名、中級に8名の応募者がありました。こんなに日本語に興味を持つ人がいるというのは、うれしいことです。
10月26日(金)今日は体調をくずしてドクターに行ってきました。このため家庭集会も休みました。今晩から教会リトリートがあるのですが、明日の朝から参加することにしました。
10月27日(土)教会リトリートが例年のようにレッドウッド・キャンプ場で行われました。今年は、雨が降らず、子供たちのコスチューム・マーチを見ることができました。ハロウィーンでは "Trick or treat!" と言いますが、ここでは "Jesus loves you!" と祝福のことばを語るようにしていました。とても良いことだと思いました。
10月28日(日)ずっと疲れがたまっていたのでしょうか、今日は午後の委員会からもお休みをいただいて、早めに家に帰り、横になったら眠ってしまいました。私にとって、ありがたい日となりました。
10月29日(月)炭疽菌の被害が拡がっています。アメリカは経済的に、また心理的に大きな打撃をうけています。いままで、アメリカのクリスチャンは日本のために祈ってきましたが、日本のクリスチャンがアメリカのために祈ることは少なかったように思います。今、もっとアメリカのために祈ってほしい、そんな気持です。
10月30日(火)新聞に「この週、新たなテロが予想される」との発表がありました。これは、何か新しい軍事行動がなされるためだろと思われます。一日もはやい解決を願いますが、今後の展開は予断を許しません。
10月31日(水)月曜日、普段履く靴を新しく買いました。今までのと同じ形、同じ大きさのものです。靴屋で足を入れてみた時は良かったのですが、家に帰って歩いてみたら、かなり大きいのです。古いものとくらべてみましたら、やはり、大きいのです。古い靴のサイズの表示が間違っていたような気がします。それでもう一回り小さいものに換えてもらいました。こういうものはそれぞれにばらつきがあるので、サイズの表示だけに頼ってはいけませんね。
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