USA Diary

October, 2000

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10月1日(日)昨日は、オレンジ郡よりの来客でしたが、今朝はサンディエゴよりの来客でした。コンピュータ会社の社員で、サンホゼに研修に来たので、教会に寄ってくれました。教会での食事の後、娘たちと先に家に行ってもらい、夕食を近くのレストランで一緒に食べました。昨日は日本食でしたので、今日は中華にしました。
10月2日(月)今日は、カゼぎみでしたので、出かける予定をキャンセルして家におりました。10月になってすこし涼しくなったからでしょうか。
10月3日(火)C.S.ルイスの『ナルニア物語』を読みかえしています。こども向けの物語ですが、いたるところに人生の比喩が隠されており、バンヤンの『天路歴程』に似たところがあります。私がこれを読んでいると、家内は「あなたは、コンピュータの本しか読まないと思った」と言いました。
10月4日(水)教会で、今年の感謝祭の食事は、四回に分けてすることになり、その招待の手紙を書きました。牧師は、四回すべてに出なければならないのでしょうか?ターキーの顔も見たくないというか、こちらが七面鳥になってしまいます。
10月5日(木)ベイエリアで放送しているキリスト教テレビ番組の収録に行ってきました。レギュラーの出演者の質問に答えて、教会の案内をするだけの簡単なものでしたが、朝から午後まで一日仕事になってしまいました。
10月6日(金)日曜日のレストランのレフトオーバーをすこしづつ食べてきたのですが、今日やっとその最後のものを食べました。中華料理は結構日持ちがいいので、助かります。All You Can Eat よりも、通常の注文のほうがレフトオーバーを持ち帰れるので、結果的には安くつくと思います。
10月7日(土)ベイエリアのキリスト教テレビ番組は「見えますか愛」というタイトルです。この番組のレギュラーは榊原寛先生で、今日は午後と夜の二回、先生を迎えての視聴者大会を、ふたつの家庭でしました。それぞれに新しい方々とお会いすることができ、有意義な時でした。
10月8日(日)アメリカには、ナショナル・セクレタリー・デーとか、ボス・デーがあります。セクレタリーやボスに感謝する日というのですが、牧師感謝デーというのもあって、それが10月第二日曜日なのです。私は、サンホゼの教会に来てまだ一ヶ月少しですので、「感謝」というよりは、「歓迎」の時を持っていただきました。これで三回目の歓迎会、そして最後の歓迎会となりました。
10月9日(月)家内のリクエストで物干し台をつくることになりました。途中までつくりかけて、来客があり、そのうち雨が降り、予想していたようには、しっかり組み立てられず、手直ししてと、結局、完成させられませんでした。
10月10日(火)教会のプリンターで Linux でのプリントを試してみましたら、うまく行き、気分を良くしての帰り道、娘の CD-ROM が再度壊れたので、安いものがないかと店を覗いたら、Linux ペンギンのマスコットがあったので、小さいのを「一匹」買ってきました。あるはずのクレディットカードが無かったので CD-ROM は買わずに帰ってきました。クレディットカードは、昨日履いていたズボンのポケットにありました。
10月11日(水)今日は、聖書研究会で「ものみの塔」について話してほしいとのリクエストがあり、序論だけを話しました。今週は明日、あさってとレッスンの準備があります。本がまだガレージの箱の中ですので、不便をしますが、なんとか目当てのものを見つけ出しては使っています。
10月12日(木)国際結婚者の会では、今月から、メンバーの方のシェアリングにあったメッセージをすることになりました。今日のシェアリングは、「職場で不平等な取り扱いを受けたときどうするか」という大変重い主題でした。シェアリングをしてくださった方が、私の引いたみことばで励ましを得てくださったのは感謝でした。
10月13日(金)白百合会では、詩篇8篇から「人とは何者なのでしょう」というお話をしました。小さな子供のいる主婦が中心の集まりで、メンバーより子供の数の方が多いのです。子供たちがサンデースクールのクラスルームで食事をしている姿は、さながら幼稚園のようです。
10月14日(土)午後、千葉で伝道しておられた中條先生、五十峯先生とお会いしました。中條先生は、あいかわらずお元気で、韓国教会の伝道者となり、世界を巡っておられます。アメリカの後は、ブラジルに行かれるそうです。五十峯先生は、一年前からサンホゼで伝道しておられます。どこに行っても知っている人々に会います。悪いことはできませんね。
10月15日(日)今日は、敬老礼拝ということで、神が、神を信じる者に、肉体的に、精神的に、霊的に「若さ」を保ち続けてくださるというお話をしました。少し冗談を交えましたが、みなさんが笑ってくださったので、ほっとしました。最初のころは、私も、皆さんも緊張していたのでしょう、笑いがなかったのです。私が、ジョークが得意でないということもありますが。
10月16日(月)アメリカでは凶悪犯罪の件数が減少しているとの良いニュースがありました。カリフォルニアで比較的安全なのは、オレンジ郡とサンホゼ近郊だそうです。ロスアンゼルスやサンフランシスコは相変わらず物騒なことが多いとのことです。
10月17日(火)12月に洗礼を受ける方々の準備会をしています。サンディエゴで作ったテキストを使っていますが、一部、サンタクララ用に手直ししなければなりません。執事のご協力を得て、きちんとしたものにしたいと願っています。今回準備しておられる方々には間にあわなかったのは残念でした。
10月18日(水)インターネットで「Linux Inside」というロゴの入ったエンブレムを売っているというのを見て早速注文しました。クレディットカードを使うのがいやだったので、チェックにしましたが、まだ届きません。在庫がないみたいです。私のコンピュータは自作品なので、コンピュータの箱についている Compac, Dell, IBM, Gateway などというブランド名の入ったものがないのです。一個一ドルというので注文したのですが、送料の方が余計にかかってしまいました。サンホゼにも秋葉原みたいなところがあるのでしょうか。そんなところで見付けられたらもっと良かったのですが。
10月19日(木)今日は教会の執事会。牧師のレポートと、頼まれていた集会の統計報告を Linux で作りました。末尾に「この文書は Linux で作りました」と記しましたが、さて、人々の注意をひいたでしょうか。
10月20日(金)ビジネスマンの勉強会、いつものようにソニー本社で行いました。今日は、紅一点、ビジネス・ウーマンも参加してくれました。『七つの習慣』の勉強をしています。皆真面目で一所懸命です。
10月21日(土)娘は、教会からサンフランシスコ・トリップに。家内と私は、娘を教会に送ってきたついでに、近くでやっているオクトーバフェストを少しのぞいて帰りました。前にいた町でもオクトーバフェストがありましたが、これはドイツから来たものと聞いています。このあたりもドイツ系の人がおおいのでしょうか。副牧師夫人がいろいろ娘の面倒をみてくれているのですが、娘をサンフランシスコからの帰り、カラオケに連れていってくれました。「彼女はピンクレディーを歌ったよ」と娘が話してくれましたが、彼女は日本語も上手ですし、日本の歌もいくつか知っているようです。
10月22日(日)サンタクララ教会での礼拝もこれでようやく8回目。ようやく「自分の教会」で説教しているという感じになってきました。若い時は、案外早く新しい環境にとけこめるのですが、私ぐらいの年齢になると、アジャストするのが早くはできないのです。皆さんにはもうすこし我慢していただかなければとお願いしている次第です。
10月23日(月)アメリカの家の台所のカウンターは、家内には高すぎます。それで台所にパネルを置いて、その上に乗って炊事ができるようにと、パネルを作りました。それにペンキを塗ってというところまで出来ました。
10月24日(火)毎週火曜日は、牧師たち三人でお昼にミーティングを持っています。今、教会の冷暖房工事をしていることもあって、将来の建物のことを話しあいました。シリコンバレーの不動産はむちゃくちゃ値上がりしており、新たなビルディングプロジェクトはとても難しい状況ですが、信仰によって前進したいと祈りあいました。
10月25日(水)家内といっしょに、病院にある方をお見舞にいきましたが、その方はもう退院された後でした。けれども、同じ病院に入院しておられる元宣教師をお見舞することができました。戦後すぐ彼女は香川県で伝道した方で、もう長く日本から離れていらっしゃるのに、よく日本語をキープしておられました。香川の名誉市民になられたとのこと、キリストにある愛を日本に注いでくださった方でした。
10月26日(木)11月12日に「幼児祝福式」というのをします。私も日本でしたことがありますが、いわゆる「七五三」のようなものです。12歳までの子どもたちに、今までの神の守りを感謝し、これからの祝福を祈ってあげるものです。人形劇をするのですが「声優」のみなさんがとても上手でびっくりしました。皆、毎日のように教会に来てよく準備していてくれます。
10月27日(金)今日から教会のリトリート。はじめて行くところなので、明るいうちにと思ったら、家を出るときにはもう暗くなりかけ、リトリートに向かう山道で日はとっぷりと暮れてしましました。リトリート場に入る道を逃して、行けども行けども山、また山。ついに峠まで来てしまって、そこから引き返しやっとの思いで会場にたどりつきました。けれども、私が行った道は、帰りの近道だったので、帰りのための練習と思い気をとり直しました。
10月28日(土)せっかくのリトリートでしたのに、一日中雨でした。ここで散歩することと、星空を見ることを楽しみにして来たのですが、残念でした。そのかわり、みんながフェローシップホールに留まって歓談できたのも良かったでした。
10月29日(日)朝、雨が晴れたので金曜日に迷って行き過ぎた道を再びたどって、山越えを決行しました。運転しにくい道でしたが30マイルで家に着きました。すぐに教会の礼拝を守り、帰りは教会のメンバー数名と食事をして帰ってきました。さすがに夜は疲れてしまいました。
10月30日(月)私たちの良く知っている夫妻がトラブルに陥っていて、相談の電話が入りました。遠くにいて何もしてさしあげられませんが、まわりの人々のあたたかい援助でトラブルを避けることができるようにと祈りました。
10月31日(火)今日はハロウィーン。毎年この時期には良いことが起こりません。ハロウィーンパーティがうるさいとの苦情が出て、警官が出動したところ、仮装した人が警官にピストルを向けたので射殺されたという事件がありました。彼の持っていたピストルはおもちゃだったのです。おそらく、入ってきた警官も仮装した人だと思ったのでしょうか。
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