USA Diary

July, 2024

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7月14日(日)トランプ氏は銃撃を受けながらも、拳を上げて「ファイト」と叫びました。そして、シークレットサービスに守られ、病院に向かいました。日本の報道では、最初、「トランプ氏は逃げた」と言い、次には、「拳をあげて、強いリーダーであることを演じるのを忘れなかった」と書きました。日本の評論家たちは、トランプ氏はこれを選挙戦に利用するつもりだなどど、トランプ氏を卑しめることばかり言っています。なぜ、日本人は、こうもトランプ氏が嫌いなのでしょうか。
7月13日(土)きょう、大きなニュースが飛び込んできました。トランプ氏がラリーで演説中に狙撃されました。銃弾は右耳をかすめ、トランプ氏は耳を負傷し、血が流れました。あと1インチずれていたら、完全に頭を貫かれていたところです。ラリーの参加者の一人は亡くなり、二人が重症とのことです。20歳の犯人は射殺され、どんな動機で犯行に及んだのか、背後に組織とのつながりがあったのかはまだ分かりませんが、トランプ氏を嫌う人々は多く、彼らは、弾劾や訴追によってトランプ氏を政界から追放しようとしましたが、それができなかったので、最終手段に出たのかもしれません。
7月12日(金)きょうの買い物は、ついでがあったので、同じ町の中国の店に行きました。日本のものでは、豆腐や納豆、蕎麦を買い、あとは中国の野菜、ピーナッツ、芋などを買いました。同じ町といっても、私たちは、この町と他の町の境界に住んでいますので、ここに来るのにも、ちょっとしたドライブが必要です。
7月11日(木)『カラマーゾフの兄弟』では、長兄ドミトリーが父親殺しでシベリア送りになるのですが、ドミトリーの元婚約者と次男イワンによって脱走計画が建てられます。ドミトリーは恋人と共にアメリカ行きを目指すのですが、アメリカに行って、アメリ人になり、アメリカ人としてロシアに帰り、誰にも知られないところで余生を過ごすと考えます。ドミトリーは、自分たちはロシアの大地でしか生きられないと言うのですが、それは、多くのロシアの人々の心の奥深くにある思いを代弁しているようです。ロシアは、ヨーロッパの理性主義やアメリカの功利主義から常に一線を引いてきましたが、ドストエフスキーは、そうしたロシアの、まさにロシア的な精神性を小説で描こうとしたように思えてなりません。
7月10日(水)ドストエフスキーの『罪と罰』のあと、『カラマーゾフの兄弟』を読み始め、やっと最後の章まできました。私が牧師になったばかりのころ、尊敬する先輩牧師から「ぜひ読むと良い」と言われ、その先生から『カラマーゾフの兄弟』を借りて読んだことがあります。今回、読み返してみて、以前読んだストーリーをすっかり忘れていたことに気づきました。私の記憶に残っていたのは別の物語だったようです。それで、『カラマーゾフの兄弟』を読んだのは良かったと思っています。とくに『罪と罰』に続けて読むことによって、ドストエフスキーが描きたかったと思える「正教のロシア」の民族意識を、いささかなりとも理解できたように思います。
7月9日(火)何かの記事に、「ムスリムの国でのはじめてのオリンピックが近づきました」とありました。パリ・オリンピックのことを言っているのですが、かつてはカトリックの保護者であったフランスが世俗化し、多くの教会がモスクになったと伝えられています。マクロン大統領はルペン氏が率いる保守政党の勢いを止めようとして、オリンピック前に選挙に打って出ました。保守政党は多くの支持を受けたのですが、政権と左翼連合が選挙協力をしたため、議席を確保できませんでした。日本では、ルペン氏の保守政党を「極右」と呼んで、フランスは、バランスを保ち、良い選択をしたと称賛していますが、果たしてそうだろうかとの疑問が残ります。
7月8日(月)1か月以上も雨が降らず、地面にひび割れができるほど乾いていましたが、朝に、ほんのすこしでしたが、ようやく、雨が降りました。ハリケーンが低気圧になって、中西部に雨をもたらしましたが、ダラス地方にも、そのおこぼれが届いたのでしょう。
7月7日(日)東京都知事に小池氏が三選されました。東京はたんなる地方自治体でなく、一国に匹敵する経済力と影響力を持っています。今回は小池氏に代わるよい候補者がいなかったのも、彼女の三選を阻止できなかった大きな原因だったと思います。知事選は4年ごとにあるのですから、「野党」勢力は一致して候補者を選び、長期の選挙戦略を立てるべきだろうと思います。
7月6日(土)少し暑さが和らいだので草刈りをしました。雨が降らないので、草はそんなに伸びていませんでしたが、それでも、勢いのいい草もありました。「雑草ほどたくましい」と言われますが、それらは「雑草」と呼ばれるものでした。しかし、人がかってに雑草扱いしても、その一つひとつには立派な名前があり、特徴があるのでしょう。それを認めないのは人間の勝手なのかもしれません。
7月5日(金)July 4th のあと、食料品など品薄になっていないかと心配しながら買い物に行きましたが、買い物リストにあるものは、一つを除いてすべてありました。世界はやがて食糧不足と、食品の値上げで十分に食事を摂ることができない人が増えるだろうと言われています。世界には十分な食糧を生み出すことができる資源があります。国と国との戦争や地域と地域の対立が食糧不足をもたらしています。世界の指導者が賢くなって、この問題を解決してほしいと思います。
7月4日(木)きょうは「独立記念日」。大陸会議で独立宣言が採択されたのが1776年ですから、2026年には250周年を迎えることになります。アメリカは、まだ4半世紀しか経っていない「若い国」です。死ぬのには早すぎます。もう一度建国の理念に立ち返り、青年期から壮年期に移っていく過程をしっかりと踏んでいってほしいと思います。
7月3日(水)ウィキリークの創設者アサンジ氏は、エクアドル大使館に長期にわたって亡命生活を送り、その後英国で独房に入れられていましたが、先月末、アメリカと司法取引をして釈放されました。これは、彼の母国オーストラリアが根気よく外交努力をした結果だと言われています。日本の外交は、とかく「弱腰」だと言われますが、日本人が同じような立場に立たされたとき、日本はどのように自国民を守ってくれるのでしょうか。
7月2日(火)連邦保安局(USMS)が行方不明になった子どもたちを、全米で200名発見したとの報道がありました。多くが人身売買の被害者となっていたのが救出されました。こうした保安官の努力は、もっと認められてよいと思いました。
7月1日(月)最高裁の判決によって、J6 の件で不当に拘束されていた人たちが釈放、減刑される可能性が出てきましたし、トランプ氏に対するさまざまな裁判の根拠が失われる可能性も出てきました。トランプ氏を「危険人物」とするキャンペーンが展開され、司法の「武器化」と言われても仕様がないようなことが行われてきましたが、これで、法執行機関の政治的利用を防ぎ、法のもとでの平等が確保されるといいと思っています。どんな法律でも勝手にこじつけて、政権が気に入らない人物から「合法的」に自由を奪うことはこわいことです。それは、反トランプ、親トランプに関係なく、アメリカでは許されてはならないことと思います。
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