Philip's Bookcase |
このショッキングな題の本は、American Church Research Project が 2005年に「どれだけの人が実際に教会に出席しているのか」を調査した結果を示したもので、数多くの統計資料が載せられています。この本では「どれだけ」というのを人口比で示しています。一般に「アメリカの教会は成長している」と言われてはいても、その量的成長は、人口の増加を下回っており、ACRP の調査では1990年は20.4%、2000年は18.7%、2005年は 17.5%と下降しています。
著者は、アメリカの教会が減少傾向にあることを指摘した上で、その中で生き残る教会になるためには「霊性」と「ケミストリー(健全な性格と関係)」と「方策」に支えられた「リーダーシップ」が必要であると述べています。また、教会はキリストの宣べ伝えた福音を宣べ伝え、キリストのミニストリーを引き継ぐわけですから、教会が「福音」と「使命」を正しく理解し、教会開拓に励むよう勧めています。
各章にはディスカションのための質問が用意されていますが、私のいる場所ではこうしたことをディスカションできるような場がありません。こうしたことに関心を持ち、真剣に考えあう場が欲しいと思います。
著者 | Olson, David T. |
書名 | American Church in Crisis, The |
出版社・出版年 | Zondervan, 2008 |
ISBN | 978-0-310-27713-2 |