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Catechism of the Catholic Church and the Craft of Catechesis, The ギリシャ語で「カテーケオー」という言葉は、新約聖書のさまざまな箇所で「教える」と訳されています。この言葉には、「口伝えで教える」という意味があり、一対一の個人的な教授をさしていました。それで、catechesis は、洗礼前の教理教育を意味し、教理教育をする人は catechist、教理教育を受ける人は catechumen と呼ばれました。ガラテヤ6:6には「みことばを教えられる人は、教える人とすべての良いものを分け与えなさい。」とありますが、ここには「カテーケオー」が使われています。ガラテヤ6:6は、たんに教師と生徒の関係を教えているのではなく、みことば、真理、信仰を教える人 catechist と教えられる人 catechumen との関係を教えているのです。教理教育の教材は catechism と呼ばれています。 この本は、catechumen のための本ではなく、catechist のために catechism を使っての教理教育の技術 craft of catechesis を教える書物です。この本ではカソリック教会のカテキズムの四部の構成を心に留めて教理教育をするように教えていますが、その四部の構成とは、 *第一部 信仰の告白(信条) *第二部 信仰の奥義(聖餐) *第三部 信仰の生活(十戒) *第四部 信仰の祈り(主の祈り) を指し、これは16ページに図解されています。 20ページの図解では、第一部と第二部は「神がわれわれのためにしてくださったこと」、第三部と第四部は「神に対するわれわれの応答」に分けることができることが示されています。 48ページの図解では、これらの各部のどれにおいても *三位一体の神と恵みによる救いの計画>/li> *キリストの人格、まことの神でありまことの人であること>/li> *十字架の奥義、キリストの贖いのみわざ、聖霊の働きにより教会に手渡されたもの>/li> *人間の人格、神によって造られ、神の恵みを受けている者として>/li> が教えられなければならないことが説かれています。 そして、各章の最後には、教理教育の鍵が掲げられ、それら12の鍵は巻末に、次のようにまとめられています。 #全体的であること #恵みに満ちていること #有機的であること #人格的であること #真実であること #魅力的であること #目的にかなっていること #忠実であること #伝道的であること #聖書的であること #礼拝に導くものであること #祈り深いものであること この12の項目は、聖書を教えるすべての者が指針とすべきものであると思います。プロテスタント教会、とくに「福音派」と呼ばれるグループでは、教理教育が長い間、おきざりにされてきました。いや、伝えるべき「教理」そのものを見失ってきたのではないかとさえ思える現状があります。私は教理教育をもういちど取り戻したいと心から願っていますので、この本は大きな励ましになりました。 {著者|Willey, Petroc and Cointet, Pierre de and Morgan, Barbara 書名|The Catechism of the Catholic Church and the Craft of Catechesis 出版社・出版年|Ignatius Press, 2008 ISBN|978-1-58617-221-3}
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