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全米祈りの日 五月二日は「全米祈りの日」(National Day of Prayer)です。「全米祈りの日」は、1863年、リンカーン大統領が南北戦争の最中、アメリカの回復のために祈りを呼びかけたことにはじまりました。1952年、トルーマン大統領の時に「全米祈りの日」が法制化されました。1988年、リーガン大統領の時にこの日が五月の第一木曜日と定められ、今に至っています。 私が、全米祈りの日について知ったのは、まだ日本にいた時でした。私は、アメリカから講師を招いて行われた「祈りのセミナー」に参加しましたが、その後もその講師の先生から引き続き祈りのプログラムを学び、ニュースレターを送ってもらっていましたが、「全米祈りの日」のことを知ったのは、そのニュースレターを通してでした。日本には「全日本祈りの日」などというものがありませんでしたから、アメリカには国のため指導者のために祈る日があり、熱心に祈る人たちがいることをうらやましく思いました。そして、祈りによって支えられている国は幸いだと思いました。その後数年してアメリカで学び、働くようになった時、私は、自分の奉仕する教会でも「全米祈りの日」を守りたいと「全米祈りの日推進委員会」と連絡をとり、資料を取り寄せ、このプログラムに参加しました。「推進委員会」はキャンパス・クルセードのブライト師夫人によって、現在は、"Focus on the Family" のドブソン博士の夫人、シャーリさんによって導かれています。 「全米祈りの日」には、大統領はじめ、国の指導者のため、州や市の指導者のため、大学から幼稚園にいたるまでの教師たちのため、すべての教派、教団の教会と牧師たちのために祈ることになっています。今年の標語は "America United Under God" で、主題聖句は「神はわれらの避け所、また力。苦しむとき、そこにある助け。」(詩篇46:1)です。昨年、一昨年と、「全米祈りの日」に関して、およそ二万の集会が全米各地で行われたそうです。ある集会は朝食を共にしながらの祈り会(Prayer Breakfast)であったり、学生たちが国旗掲揚台のもとに集まって祈る集会(Flag Pole Gathering)であったりしました。私たちは共にアメリカで生活しているわけですから、市民である無しにかかわらず、アメリカのために、神の守りと導きを祈るのは、当然のことかと思います。教会で、職場で、学校で、また家庭で、ひとことでも神に祈ってみましょう。神は、私たちの祈りを喜んでくださる方です。 (2002年5月)
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