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So, You Want To Be Like Christ?

アメリカのクリスチャンで Charles Swindoll を知らないと言えば「もぐり」のクリスチャンではないかと疑われてもしかたながないほど、Chuck Swindoll は良く知られた説教者です。私はアメリカに来てすぐ、彼のラジオ番組 Insight for Livingを聞き、たちまちそのメッセージに魅了されてしまいました。車で聞いていた時は、番組が終わるまで車から降りなかったこともありました。今はインターネットで聞くことができるのですが、いつでも聞けるとなると、かえって聞かなくなってしまい、Chuck Swindoll の独特な深みのある声にはこのごろご無沙汰しています。

私の本棚には彼の教理やクリスチャン生活に関する本が数冊ありますが、その中でも気に入っているのが、この本です。この本の副題が Egiht Essentials to Get You There とあるように、Chuck Swindoll は、この本で、クリスチャンがキリストのようになるための八つの霊的訓練をとりあげています。その八つとは、

1. Intimacy\
2. Simplicity\
3. Silence and Solitude\
4. Surrender\
5. Prayer\
6. Humility\
7. Self-Control\
8. Sacrifice

で、Richard Foster の12の霊的訓練と重なっている部分が多くあります。

しかし、Chuck Swindoll の霊的訓練へのアプローチと解説は、Richard Foster のものと全く違っていて、Chuck Swindoll 自身のスピリッチュアル・ジャーニーを話すような仕方で、この難しい主題をじつに身近なものとして語っています。この本には、彼が Peninsulla Bible Church に通っていたことが書かれていて、私も同じ地域に住んでおり、その教会を尋ねたことがあり、とても親しみを感じました。また、彼が沖縄に派兵されたことも知って、日本人として近親感を覚えました。Chuck Swindoll が家族が留守のうちにアイスクリームのパッケージをまるまる平らげたという話は、謹厳に見える Chuck Swindoll の家庭人としての一面を垣間見ることができて楽しく読みました。

Chuck Swindoll は、八つの訓練のすべての要になるものとして、彼が沖縄で発見した聖句「私は、キリストとその復活の力を知り、またキリストの苦しみにあずかることも知って、キリストの死と同じ状態になり…」（ピリピ3:10）があります。八つの訓練のすべては、「キリストを知る」という人生の目的を達成する助けとしてとらえられています。

この本は、古書のような装丁になっていますが、この装丁のように、おそらく、霊的訓練のクラシックのひとつとして残るでしょう。この本が発行されてしばらく後、この本を使って学ぶワークブックができましたが、私は書店の店頭で見ただけで、買ってはいません。Chuck Swindoll の本は、あまり分析的に読むよりは、彼の語り口に引き込まれて、そこからしっかりメッセージをつかみとるのが良いように思います。

{著者|Swindoll, Charles R.
書名|So, You Want to Be Like Christ?
出版社・出版年|W Publishing Group, 2005
ISBN|0-8499-1731-X}

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