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Essentials of Evangelical Theology アイオワ州にある Dubuque Theological Seminary の名誉神学教授だった Donald Bloesch はシカゴ大学で PhD. を受け、その後もオックスフォード、チュービンゲン、バーゼルの各大学で研鑚を積み、数多くの本を書いています。中でも全七巻の Christian Foundations シリーズは福音派組織神学の代表作となっています。 Essentials of Evangelical Theology は福音派の神学を全二巻で論じたものです。私が手にしたものは、二巻を一冊にしたもので、少し厚めの本ですが、一冊になっているのはとても便利です。 第一巻には「神、権威、救い」、第二巻には「生活、奉仕、希望」という副題がついています。 Bloesch は、第一巻の最初で福音派をカソリックと自由主義との比較で定義し、福音派神学か可能なのかどうかを論じ、第二巻の最後で、福音派の特徴について論じ、「聖書的信仰の回復に向けて」という章で閉じています。 最後の章の「聖書的信仰の回復に向けて」において、福音派が初代教会から歴史を通して伝えられてきた伝統を守り、プロテスタントが捨て、カソリックが残してきた要素を回復しなければならないと言い、Toward A Catholic Evangelicalism という項目を設けているのは、私にとってたいへん興味深いものでした。 この本は、神の主権、聖書の優先性、完全な堕落、イエス・キリストの神性、身代りとしての贖い、恵みによる救い、信仰のみの原則、新生、聖書的きよめ、説教の中心性、万人祭司、ふたつの王国、教会の霊的職務、キリストの再臨、天国と地獄というプロテスタント神学の中心的な項目をすべて網羅しています。福音派神学の教科書として最適と思います。 {著者|Bloesch, Donald G. 書名|Essentials of Evangelical Theology 出版社・出版年|Hendrickson, 2006 ISBN|1-59856-040-9}
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