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も ど る
Worshiping with the Church Fathers 礼拝は礼拝だけで成り立つものではなく、その背後に神学や霊性、教会制度があります。こんにちの礼拝の崩れは、たんなる時代的、文化的なものではなく、神学、霊性、教会制度の崩れからきていると思われます。その崩れを正していくためには、もういちど歴史をさかのぼり、教会の原点にもどる必要があると思います。それを助けるのが「教父学」ですが、Christopher A. Hall は現代人に馴染みの薄い教父学を、IVP から出版されている次の本によってわかりやすく解説しています。 Learning Theology with the Church Fathers Reading Scripture with the Church Fathers Worshiping with the Church Fathers どの本も、私には興味深く、どれから読もうかと迷ったのですが、最初に Worshiping with the Church Fathers を選びました。私はこの本によって、初代教会の礼拝がどのようなものであったかを、具体的に知りたいと思ったのですが、この本では、礼拝の具体的な姿よりも、礼典や祈りに表現されている教父たちの神学のほうがくわしく描かれていました。ある意味ではちょっと期待はずれだったのですが、逆に、このことは、礼拝が人間の慰めのためにあるたんなる儀礼ではなく、神学を伝えるための器であり、その形式が神学から来ていることを、改めて学ぶことができました。 著者は、現代に生きるわれわれへの勧めをも忘れておらず、教父たちの教えを今に生かす道をいくつか提案しています。その提案のひとつは、教父たちの教えに忠実な礼拝形式を保っているカソリック教会、オーソドックス教会、アングリカン教会の礼拝に出てみるということです。これは、私も勧めたいことで、私自身、そのことによって「目が開かれる」体験をすることができました。私が教父たちの著作とその解説書に興味を持つようになったのも、そのことからでした。 {著者|Hall, Christopher A. 書名|Worshiping with the Church Fathers 出版社・出版年|InterVarsity, 2009 ISBN|978-0-8308-3866-0}
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