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Christian Mystics この本は、霊性セミナーの月例会のテキストブックだったもので、初代、中世、近代、東方、そして現代のキリスト教神秘主義者たちの生涯と思想を描いたものです。エジプトのマリヤ、オリゲネス、ニッサのグレゴリウス、アウグスティヌス、クレルヴォーのベルナード、ハイデガード、アッシシのフランシスコ、ボナヴェンチュラ、シエナのキャサリーン、イグナチウス・ロヨラ、アヴィラのテレサ、フランシス・デ・サリス、パスカル、ボヘミヤのヤコブ、トーマス・マートンら、カソリック、オーソドックス、プロテスタントの神秘主義者が多数取り上げられています。 取り上げられている神秘主義者の数が多いため、ひとりびとりについては短い解説しかありませんが、著者は、よく要点をまとめており、この本によってキリスト教神秘主義の豊かさを示そうとしています。この本の結論で、キリスト教神秘主義のこの豊かさが、物質的な面ばかりではなく、霊的にもグローバル化している現代に貢献することができるとあります。この本は、難解なものとして敬遠されがちなキリスト教神秘主義を、わかりやすく描いており、その豊かさを示すということで成功していると思います。 著者はリサーチで有名な英国ブリストル大学の神学と宗教学の名誉教授で、主任上級研究員として、活躍しています。彼女の信仰的立場はわかりませんが、エキュメニカルな対話に参加しています。彼女は、諸宗教における性別の問題に取り組んでおり、「女性と霊性」に関する著作もあります。この本でも、女性の神秘主義者に対する彼女のやさしいまなざしを感じることができます。 {著者|King, Ursula 書名|Christian Mystics: Their Lives and Legacies throughout the Ages 出版社・出版年|HiddenSpring, 2001 ISBN|15876-012-2}
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