前口上

私の年代では、コンピュ−タというのは、プログラミングをして使うものという感覚があります。小さなゲ−ムプログラムでも、それを楽しむために、チェックサムでエラ−がないかどうか確認しながら、せっせと16進コ−ドを打ち込んだのを懐かしく思い出します。一応、アッセンブラ−、ベ−シック、そして C と、プログラミングの ABC をかじっておいたのが、Linux を使うようになって、とても役立っています。そして、HTML と CGI の勉強をやり出して、出会ったのが Perl でした。ほんの数行でほとんどのことをやってのけてくれる Perl に興味を持って、今ごろになってですが、Perl を勉強するようになりました。

私はコンピュ−タの勉強はすべて独学で、身近に習える人もいませんでしたので、これから書くことには不正確な部分もあるかもしれませんが、一番いい勉強法は、人に教えることだそうですので、ちょっとした Perl 入門をここに書くことにしました。こうしたものを書くのは、物忘れの多い年齢になりましたので、忘れた時、このぺ−ジを参照するためでもあるのです。まったくの趣味の産物で、ほとんどは自分のためなのですが、どなたかのお役に立てば、うれしく思います。

Linux で Perl を始めるために必要なものは、ほとんど何もいらないと言ってよいでしょう。どんなディストリビューションでも Perl やエディターは最初からついてきます。エディターは好みによって選べばいいのですが、できれば、行番号が表示されたり、キーワードがカラー表示されるようなプログラム用のエディターが使いやすいでしょうし、間違いを見付けるのも簡単です。私は XZ で「文書設定」を「C プログラム」用にして使っています。エディタの使用で注意すべきことは、文字コードを EUC、改行を LF にセットすることです。そうでないと Perl がエラーを返してきます。Windows 用の CRLF は禁物です。

Perl プログラムには xxxxx.pl などとして、それが Perl プログラムであることを示すのが通例のようですが、拡張子は他のものでも、つけなくてもかまいません。プログラムをたくさん作るようになると、混乱してこないように、通例に従うのが良いでしょう。私は、実験段階のプログラムには .pl をつけますが、でき上がって /usr/local/bin にコピーする時は、.pl を外して、一人前のコマンドにしてやります。

Perl プログラムを動かすには $ perl <プログラム名> としてやれば良いのですが、プログラムに実行属性を与えれば、プログラム名を入れるだけで動きます。実行属性の与え方は chmod +x <プログラム名> で出来ます。この場合、パスのとおっていないディレクトリーで実行するには、プログラムのあるディレクトリーで $ ./xxxxx.pl などというように「このプログラムはここにあるぞ」と、システムに言い聞かせなければなりません。とりあえず、このぐらいのことを心得ておけば、誰にも Perl プログラムの楽しさを味わっていただけると思います。

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