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Philip の ちょっといい話

人生のロードマップ

 はじめまして。このたびサンタクララバレー日系キリスト教会に赴任しました中尾邦三牧師です。サンホゼの町は、私にとってはじめての町です。こちらに来てまだ一ヶ月もたちませんので、私の住む家の近くしか知りませんが、サンホゼは「シリコン・バレー」という名前から抱いていたイメージとは随分違った、落ち着いた町だと思いました。今まで住んでいたサンディエゴは、カリフォルニア第二の都市に急成長し、いたるところに家が建ち、どのフリーウェーも工事中、次々とショッピングモールもでき、随分都会化されてきましたので、サンホゼに来て、ずっと以前に住んだテキサスの小さな町に似たなつかしさを感じています。

 サンホゼに来て最初にしたことはAAAに行って、この近くの地図をもらってくることでした。ごく近所に行くにも、いちいち地図に頼らないと迷ってしまいます。みなさんも始めての町に住んだ時、同じような体験をされたと思います。初めてアメリカに来た時、家の近くまで来ているのに、ガソリンを入れるためにガス・ステーションに立ち寄ったとたん、帰り道がわからなくなり、近くにいた人に道を尋ねたところ、その人は親切にも、自分の後についてきなさいと、私の家までドライブしてくれ、その後をついて行って、やっと自分の家にたどりついたという経験があります。

 車の運転にロードマップが必要なように、私たちの人生にもロードマップが必要です。私たちの人生には、すべてがうまくいくまっすぐで平らな道ばかりというわけには行きません。落胆の下り坂や絶望の行き止まりもあります。とんでもないラフロードに立ち往生することもあるでしょう。それに、明日という日は、まだ歩んだことのない新しい道なのですから。聖書は私たちの人生のロードマップです。「あなたのみことばは、私の足のともしび、私の道の光です。」(詩篇一一九篇一〇五節)聖書は、迷いやすい私をどんなにか正しい道に導いてくれたことでしょうか。車にロードマップを入れておくように、あなたも、聖書という人生のロードマップを手にしながら、人生を歩んでみませんか。

(2000年9月)

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