テトス 1章 テトスへの手紙の鍵ことばのひとつは「健全」です。初代教会に、はやくも間違った教えや見せかけだけの信仰が起こりました。教会の指導者はみずから健全であると共に、人々を健全な教えで導き、人々の信仰を健全なものにしなければなりませんでした。「自分たちは健全だ」と、自分たちの欠けが見えない状態が一番不健全な状態です。健全を目指すお互いでありましょう。 もどる

テトス 2章 テトスへの手紙のもうひとつの鍵ことばは、「良いわざ」です。私たちは良いわざによっては救われませんが、救われた者からは良いわざが生まれてくるはずです。キリストの十字架の死は、「良いわざに熱心なご自分の民を、ご自分のためにきよめるため」(3:14)だったのです。信仰が理論や口先だけのものになってしまいがちな現代、このことばはしっかりと肝に銘じられなければなりません。 もどる

テトス 3章 テトスへの手紙は具体的なインストラクションで満ちています。しかし、それらは単に「なすべき、なすべからず集」ではありません。テトスへの手紙にも「神の恵み」(2:11)、「キリストの贖い」(2:14)、そして「聖霊の働き」(3:5ー6)がきちんと教えられています。私たちがなすべきこと(倫理)は、いつでも、神が私たちのためにしてくださったこと(教理)に基づいて語られています。それが、聖書と他の書物との大きな違いです。 もどる