ナホム書1章 ヨナ書は、ニネベに対する神のあわれみの預言でしたが、ナホム書はニネベに対するさばきの預言です。ヨナの時代からかなりの年月がたち、アッシリヤが強大な国家になるにつれてニネベの人々の心はふたたび高慢になっていき、諸国を侵略していきました。主はいつくしみ深い方ですが、決して弱々しいお方ではありません。主は「その仇に復讐する」(2節)お方です。主は、苦しめられている者たちを決して見捨てず、彼らを敵から救い出してくださる力を持っておられます。 もどる

ナホム書2章 「散らすものが、あなたを攻めに上って来る。」(1節)とは、紀元前612年のバビロニヤ・メディヤ連合軍のことです。かってはエジプトをもその支配下においたアッシリヤは、首都ニネベを失ってエジプトに保護を求めるようになります。そして紀元前609/608年に、アッシリヤは三百年の歴史を閉じます。聖書は、これは万軍の主がアッシリヤに立ち向かわれたからだと言います(13節)。どんなに力あるものも、主の敵となって持ちこたえることはできません。しかし、たとえ力は弱くとも、主が味方となってくださるものは、決して滅ぼされることはないのです。 もどる

ナホム書3章 「姉妹都市」という言葉があるように、都市は、古代から女性に例えられています。ところがニネベは、「遊女」に例えられています。偶像礼拝と不道徳の満ちた町で、それらを諸外国にまで輸出していたからです。世の終わりにもこの世の富と権力を独占し、世界に君臨する都市が現われます。そこに反キリストの座がすえられ、その都市は「大淫婦」と呼ばれます(黙示録17:18)。私たちの国がそのような国になることがないように、また悪と不道徳を世界に輸出することがないように祈りましょう。 もどる