ヨエル書1章 ヨエルがいなごの害について語っていますが、いなごの害は今日でもアフリカのある地方で見られるそうで、繁殖しながら行進を続け、地表のあらゆる植物を食いつくしてしまいます。それは侵略軍のようであり(6-7節)、山火事のようです(19節)。いなごの害には打つ手がありません。しかし、神の民には方法があります。「断食の布告をし、きよめの集会のふれを出」し、「すべての者を、…主の宮に集め主に向かって叫」ぶことです(14節)。国民的な悔い改めと回復の祈りには効果があります。祈りはどんな困難の中でも有力な救いの方法です。 もどる

ヨエル書2章 いなごの害の後、神はイスラエルの祈りに答えて、その土地に豊かな実りを与えてくださいます。それによって神の民が、主を賛美し、主を知るためです(26-27節)。そして国土が回復されるだけでなく、神の民が霊的に回復されるのです。ヨエル2:28-32の預言は、聖霊が降り、教会が誕生し、まことの神の民が回復されたことによって成就しています。 もどる

ヨエル書3章 この章には神の民を苦しめた諸国への審判のことが書かれています。こうした箇所は、苦しめられた者は、苦しめた者に復讐してもよいというように解釈されがちですが、ここは、そのようなことを言おうとしているのではありません。「わたしが、そこで、回りのすべての国々をさばくために、さばきの座につくからだ。」(12節)とあるように、世をさばくのは神です。神の民は、さばきを神にまかせ、神をその避け所とするのです(16節)。 もどる